ECサイトのアクセス数アップのポイントは、自社にとって「エンゲージメント」が高いユーザーを意識すること
なるほど! たとえば、ECサイトにあまり興味がなさそうな人を1000人集めるよりも、ECサイトに興味がありそうな100人を集める方がいいってこと?
その通り。前回触れたコンバージョン率についても、実はコンバージョン率を上げるための方法の1つは「ECサイトに興味がありそうなお客さま」を集めることなんだよ。 「コンバージョン率」という単体のデータ項目だけを考えると、「商品画像の追加」や「商品説明文の改善」など、どこか「サイト改善」に話が寄っていきがちなんだけど、もっと重要な対策は「興味がありそうなお客さまを集客する=エンゲージメントの高そうなお客さまを集客する」なんだよね。 だって、ほしいお客さまを集めれば、自然にコンバージョン率は上がるじゃない。
ちょっと質問! たとえば闇雲に1万人集めたとして、そのなかに100人くらい「興味があるかも?」っていう人がいるかもしれないじゃないですか。それではダメなの?
うーん、それは難しいところなんだけれど……。もう少し「闇雲」の人数を絞っていきたいかな。 たとえば、X(旧Twitter)やInstagramを集客導線として活用しているネットショップは多いと思うんだけれど、エンゲージメントが低い、つまり投稿におけるフォロワーの反応が少ないアカウントは表示が減っていく――フォロワーのタイムラインに表示されにくくなっていくんだ。逆に言えば、エンゲージメントの低いフォロワーは「無理に獲得しない方がアカウントにとって良い」という流れになってきているとも言える。 2023年からスタートした、Googleのデータ分析ツール「GA4」でも「エンゲージメント」のデータ項目が重要視されるようになったよね。
うー……今日の話はなかなか難しいなぁ。つまるところ、ネットショップはセッション数を増やすしかないけれど、闇雲にセッション数を増やすのは良くなくて、エンゲージメントが高そうなお客さまを集めればコンバージョン率も上がる可能性があるという……。