FIA、2026年F1プレシーズンテストを9日間に拡大と発表。ポイント制の変更は却下
7月23日、F1コミッションが2024年3回目の会合を行い、そこでなされた議論と決定についてFIAが発表した。ポイントシステムの変更について検討されたが、これが却下されたこと、2026年のプレシーズンテストは9日間実施することなどにおいて合意がなされた。 【関連写真】FIAが発表した2026年に導入されるF1新世代カーのレンダリング画像 FIA、F1、全チームで構成されるF1コミッションの会合において、FIAシングルシーターディレクターのニコラス・トンバジスとF1会長兼CEOステファノ・ドメニカリが議長を務めるなか、2025年および2026年に向けて、いくつかのレギュレーション変更等について協議と決定がなされた。FIAが発表した内容は以下のとおり。 ■チャンピオンシップポイント配分システムは変更なし 11位以下にもポイントを割り当てることを検討するという提案が最近行われていたが、チャンピオンシップポイントの配分は変更しないことが、全会一致で承認された。現在のF1では中団以下のチームがトップ10に入ることが非常に難しいため、入賞範囲を現在の10位から12位に広げ、8位以下のポイント配分を変更するというプランが提示されていた。 ■最低重量(マシンとドライバー)の引き上げ ドライバーの健康を考慮し、ドライバーの最低重量が80kgから82kgに引き上げられる。その結果、2025年には、燃料を除いたマシンの最低重量は、798kgから800kgに引き上げられることになる。 ■2026年プレシーズンテストは大幅に拡大し9日間に 新世代パワーユニット(PU)が導入され、空力規則が大幅に変更される2026年を前にしたテストは、3回に分けて合計9日で実施される計画となった。近年のプレシーズンテストは3日間の1回にとどまっている。 ■2026年レギュレーション作成のタイムライン 2026年の技術、競技、財務、環境にまつわるレギュレーションのタイムラインに関する最新情報が提示された。今後の技術および競技諮問委員会でさらなる議論を行い、10月2日のF1コミッション臨時会合での協議を経て、2026年競技および技術レギュレーションの最新版が10月17日の世界モータースポーツ評議会に提出される。 ■コストキャップの除外項目 産休/育児休暇、病気休暇、およびチームの娯楽に関連する費用は、引き続きコスト上限の範囲から除外されることが確認された。 すべての規則変更は、世界モータースポーツ評議会の承認を経て、正式に確定する。 [オートスポーツweb 2024年07月24日]