91歳の料理家、小林まさるさん「料理は最高の“頭の体操”だよ!」【義父・義娘の最強コンビ!小林まさみ・まさるの「ハッピーごはん」①】
また、スーパーで食材を見ているときに、ふと、この魚はこんなふうに調理したらおいしいのでは? とひらめくこともあるという。寝る前にふっと、作ってみた料理が浮かんでくることも多いので、そんなときはすぐにメモできるよう、レシピ用のノートは枕元に置いている。
納豆と鮭の組み合わせで、タンパク質をたっぷり
今回ご紹介するレシピを担当するのはまさるさん。「納豆、塩鮭、玉ねぎのあえ物」を披露してくれた。お酒が大好きなまさるさんが、酒のつまみとして考えたレシピだ。
「冷蔵庫に、朝食用に買ってあった鮭と納豆があったんで、それを使ってさっと、つまみ風の一品を作れないかな、と考えたんだ。鮭の臭みを消すために玉ねぎをちょっと加えたよ」(まさるさん) おつまみにもご飯のお供にもなる一品。手早く作れるというのもうれしい。
タンパク質をダブルで摂取。納豆×玉ねぎで腸活も!
鮭には、老化予防の効果が高い抗酸化成分「アスタキサンチン」が含まれている。また、高齢になってあっさりとした食事を好むようになると、タンパク質が不足しがちだが、鮭と納豆の組み合わせなら、植物性と動物性のタンパク質をダブルで摂取できる。 また、腸の善玉菌のエサになるオリゴ糖を含む玉ねぎを、発酵食の納豆に組み合わせることで、腸活メニューとしても最強だ。
◆納豆、塩鮭、玉ねぎの和えもの(材料2人分) 塩鮭1切れ(甘口・100g)は水気を拭き、魚焼きグリル(両面焼き)に並べ、強火で7分焼く。皮、骨を除き、身を粗くほぐす。ボウルにしょうゆ小さじ1、ねりからし小さじ1を入れて混ぜ合わせ、小粒納豆1パック(40g)、紫玉ねぎ1/7個(30g、薄切り、水に5分さらし水気をきる)、ほぐした塩鮭を加えてあえる。器に盛り、粗みじんに切ったピーナッツ10gをふる。
実は血糖値が高く「糖尿病予備軍」と診断されているまさるさん。次回は、そんな義父の健康を気にかけるまさみさんの、日々の食事作りの工夫について伺う。 撮影/砂原 文 取材・原文/瀬戸由美子