「W杯に出られなかった経験を…」“日本代表から消えたFW”がドイツで5ゴール、町野修斗が語る“企業秘密”の強み「日本のために蹴れるなら」
サッカー日本代表は現在、海外組をベースに分厚い選手層となった。それゆえ各国で結果を残しながらも選外が続く選手も多い。その1人が町野修斗(25歳)だ。ここ1年は未招集が続くが、今季はドイツでの公式戦で5ゴールを奪っている。“日本代表から消えたFW”は、どう苦難の期間を乗り越え、自らを磨き上げているのか。話を聞いた。〈NumberWebインタビュー/全3回の第1回〉 【写真】「あ、足が細い…」町野が“まだガリガリだった”高校時代から…「ドイツでスゴい!」PK職人ぶり、傷心の頃を救った先輩FWなどを全部見る
カタールW杯未出場…今も変わらない思い
2022年、12月のカタールの乾いた空の下で感じていたことが町野修斗にはある。 「あの経験があったからこそ、海外でプレーしなければいけないと感じるようになりました。僕は試合に出ていないですけど、日本サッカーの可能性も日本代表は示したので。結果は残念でしたけど、今後、さらに結果を出すことによって、(あのような経験をしたことが)良かったと言えるようにしたいですね」 カタールW杯の日本代表において、フィールドプレーヤーで出場機会のなかった選手は柴崎岳と町野の2人だけ。歴史をひもといても、W杯で同じ境遇を経験した選手のその後は、2つに分けられる。 1つは、日本代表に呼ばれなくなってしまうケース。もう1つが、悔しい経験を糧に成長し、日本代表に大きなものをもたらすケースだ。ドイツW杯後の遠藤保仁や、ロシアW杯後の遠藤航のように。なお、その遠藤航は、湘南ベルマーレの後輩である町野に、カタールW杯の合宿中に海外挑戦の必要性を何度も説いていたという。 町野は言う。 「もう1回、もう2回、出られるなら何回でも出たいです。ただ、出られなかった経験を活かすには、やっぱり次のW杯までに活躍してメンバーに入らないとできないので。すべては、今後次第ですね」 当時は聞かれなかったため、語っていなかったことが町野にはある。 クロアチア戦の後半から延長戦にかけてのことだ。 町野はウォーミングアップを命じられ、来るかもしれない出番にむけて用意をしていた。最終的に声はかからなかったが、アップのペースを上げながら、こう考えていた。 「残り時間も少なかったから、あそこで出るならPK戦にもつれこむ確率も結構高いなと感じていて。だから、蹴るための準備もしないといけないと」
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