「W杯に出られなかった経験を…」“日本代表から消えたFW”がドイツで5ゴール、町野修斗が語る“企業秘密”の強み「日本のために蹴れるなら」
W杯翌日の出来事と、キール移籍後の苦難
思い出すのは、カタールW杯コスタリカ戦の翌日だ。絶対に勝たないといけない相手と目されていた中での敗戦。ピッチ上の空気は重く、静まり返っていた。練習を見守る報道陣がかもし出す空気でさえも、ドイツ相手に金星を挙げた翌日の高揚感とは打って変わった重苦しいものだった。 サブ組だけの練習は、お通夜のように進んでいった。そして、短距離のスプリントから強度を上げていくメニューが始まる直前のことだった。 重苦しい雰囲気を壊したのは、そういうときに声を出すことを求められるベテラン選手ではなく、年齢が下から2番目の町野だった。 「行こう、行こう!」 両手を叩き、チームメイトを鼓舞していった。それが町野修斗という選手が代表で見せた姿である。 そんな町野だが、ドイツ移籍後はキールという街の環境などで悩んだ期間もある。その苦しみを緩和してくれたのは高校時代の先輩、そして妻の存在だった。 〈つづく〉
(「核心にシュートを!」ミムラユウスケ = 文)
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