女性に増えている息切れの正体を専門家が解説【呼吸と姿勢を改善する「呼吸筋ストレッチ」付き】
あなたの“息切れ”はいい? 悪い? チェック表
医師も息切れの評価基準として使っているチェック表で、自分の体を確認してみよう。 <Grade 0> 激しい運動をしたときだけ息切れがある <Grade 1> 平坦な道を早足で歩く、あるいは緩やかな上り坂を歩くときに息切れがある <Grade 2> 息切れがあるので、同年代の人よりも平坦な道を歩くのが遅い、あるいは平坦な道を自分のペースで歩いているとき、息切れのために立ち止まることがある <Grade 3> 平坦な道を約100m、あるいは数分歩くと息切れのため立ち止まる <Grade 4> 息切れがひどく家から出られない、あるいは衣服の着替えをするときにも息切れがある ★注意するべきポイント <Grade 2>以上の場合は“悪い息切れ”の可能性あり。一度、呼吸器内科での受診を! ※出典:mMRC息切れスケール Bestall JC, Paul EA, Garrod R, Garnham R, Jones PW, Wedzicha JA : Usefulness of the Medical Research Council (MRC)dyspnoea scale as measure of disability in patients with chronic obstructive pulmonary disease. Thorax 1999 ; 54 : 581-586
1回10秒3セットで簡単!よい呼吸に導く「呼吸筋ストレッチ」
呼吸をするためには、10以上もの筋肉が使われている(下図参照)。 「これらの筋肉をほぐし、よい呼吸に導く『呼吸筋ストレッチ』は、東京有明医療大学学長の本間生夫先生が開発したもので、私自身も実践し、呼吸と姿勢が改善しました」(松野さん) ストレッチ前に、胸と腹に手を置き、スマホのタイマー機能を使って1分間呼吸数を測ってみよう(呼吸は往復で1回)。個人差はあるが、一般的な呼吸数は15回/分前後。ストレッチ後に息を整えて再度計測を。ストレッチ前よりゆっくりと平坦な呼吸に変化しているはずだ。ストレッチ中は自然な呼吸で、「4秒で吸い、6秒で吐く」を意識して。