【スーパーテスト】「BMW M4クーペ コンペティションxDrive」Life Cycle Impulse(フェイスリフト)を受けた新型を徹底テスト!
ザクセンリンクサーキットでのタイムアタック
ここで、ザクセンリンクサーキットでのタイム測定に話を移そう。数週間前、「M3 CS」はここで1分31秒46というタイムを記録し、期待外れの結果に終わった。このタイム自体は4ドア車としてはかなり素晴らしいもので、10年前であれば、リストのトップ15(現在849台)に入っていただろう。 しかし、「CS」のロゴ、550馬力、全輪駆動、価格を考慮すると、それだけでは十分なパフォーマンスとは言えなかった。LCIを受けた「M4コンペティションxDrive」は、同じミシュラン製カップ2タイヤを装着し、「M3 CS」よりもわずか13kg重いだけだ。それほど変わらないのでは・・・?
低い位置に設置されたカーボンシェルシートに身を置き、サスペンションをスポーツプラスに設定、ブレーキとステアリングをスポーツに、全輪駆動を4WDに、DSCをオフにする。BMWのプレス試乗車の責任者であるアンドレアス ペリンガー氏が空気圧をチェックする。冷間時の空気圧は2.1バールだ。そして、タイヤを温めると、この「M4」は素晴らしいダイレクト感とアグレッシブさでコースを駆け抜けていく。非常に正確で、しっかりとした減衰力にもかかわらず、極めてよく吸収される。 ピットに戻り、タイヤ温度は50度、空気圧はさらに2分の1下げて、スタート。最初のコーナーへのブレーキングは、「CSL」とミシュラン製カップ2Rと同じくらい遅らせることができる。フロントアクスルは理想的なイン側のラインを維持し、リアがわずかにプッシュする。そして、オメガ周辺の迷路のようなコーナーへ。「M4」は、極めて明瞭かつ正確にコーナーに飛び込んでいく。 コーナーの立ち上がりでは、四輪駆動が明らかに役立ち、後輪駆動の「M4」よりもずっと高い速度を維持できる。パワー配分は狙い通りに一定のヨー角を誘発する。つまり、コーナーの立ち上がりでアクセルを踏み込むと、リアエンドが自動的に絶妙なスライドに入り、それがフロントアクスルによって安定化されるのだ。 「M4」はまた、最後の4つのコーナーでも完璧なラインを維持しながら走り抜けた。ドライバーの指先で自在に操れる感覚だ。カップ2は、ブラインドクレストとクエッケンベルクの後の高速左コーナーの2つのコーナーで限界に達するだけだった。
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