AI謎解きゲームが山形県西川町を活性化、1億7000万円以上の経済効果 日本には「地域DXプロデューサー」が必要だ
地域DXプロデューサーを日本中に増やしたい
6部門のピッチが終わり、審査員が会場裏で最優秀賞を決めている間、地域DXプロデューサーの三宅創太さんと山崎浩一さんによるパネルディスカッションが行われました。 「地域をデジタルで改革するには、その地域に取りまとめ役が必要になります。事業にするために仲間を集めたり、資金を獲得したり……その牽引役が、地域DXプロデューサーです」(三宅さん)
ゆくゆくは、全国各地に地域DXプロデューサーがあふれるようにしたいとの思いから、2023年、地域DXプロデューサーの認定制度が成立しました。 現在、認定されているのは50人。「せめて市町村の数に相当する1700人くらいいれば」と話す三宅さんは、観客に向かって「地域DXプロデューサーになりたい方~、挙手してください。僕が認定します!(笑)」と勢いよく“勧誘”。 1人2人と手が挙がる観客席を見て、山崎さんも「ぜひ仲間になり、日本を、地域をどんどん盛り上げていただけたらうれしい」と、顔をほころばせました。 その後、今回のアワードの主催団体である一般社団デジタル田園都市国家構想応援団の理事・井上晋助さんが登壇。
「地域DXプロデューサー制度ができた昨年、思ったことがあります。地域DXプロデューサーの認定を起点として、点が線になり、そこから芽が出て、どんどんプロジェクトが組成されていったのは素晴らしい。 ただ、せっかくできたプロジェクトが縦割りで進んでいくのは非常にもったいない。制度の目的は、産業・官公庁・学校・民間のDX推進プロジェクトを“つなげる”ことですから。 そこで企画したのが、今回のJAPAN DX Player AWARD。 我々の望みは、地域DXプロデューサーを中心に、ローカルなコミュニティが渦を作り、その渦が全土に拡散していくこと。それが今回のアワードで、体感できました。今後も政府や自治体と連携しながら渦を拡散していきたいと思います」(井上さん)