AI謎解きゲームが山形県西川町を活性化、1億7000万円以上の経済効果 日本には「地域DXプロデューサー」が必要だ
【サステナブル部門】
「再生材売買プラットフォームを活用した地域産業DX」 五十嵐一樹さん(株式会社TBM) サステナブル部門は、環境保護、エネルギー効率化、防災、循環型社会の実現に向けた優れた取り組みに賞が贈られます。 TBMは、資源循環の事業に力を入れているユニコーン企業。 今回1位に選ばれた「Maar再生材調達」という同社のプラットフォームは、再生材を売買したい企業が、ウェブ上で再生材のデータを無償登録すると、同社の再生材のエキスパートが、売買の提案をするというもの。
「これまで燃やされていた資源が、当たり前に循環していく世界を実現したい。そんなビジョンのもと、展開しているのが本事業です。 再生材の調達力が地域で向上していくと、製造事業者の世界的な競争力強化にもつながり、地域視点でも税収確保が可能になる。また、地域の再生材調達における優位性ができれば、企業や工場を誘致しやすく、雇用の創出も期待できます。 再生材の力で地域産業の発展に寄与するような、日本初の資源循環のインフラを作っていきたい」 資源循環事業本部の五十嵐さんは、こう意気込みを語りました。
【スポーツ部門】
「“スポーツ×探究”の実現」 土井寛之さん(株式会社SPLYZA) スポーツ部門で1位を取ったのは、「SPLYZA Teams」や「SPLYZA Motion」などのアプリを活用した取り組みです。「SPLYZA Teams」は、課題を発見し解決までを主体的に行うための映像振り返りツール。 実際に導入した学校の生徒からは、「終わった後に自分のいいプレーや悪いプレーを見て分析できるようになった」「自分の振り返りに対して先生からもフィードバックをもらえる」と高評価。
「SPLYZA Motion」は、走り幅跳びや陸上などのフォーム、姿勢の分析を行えるため、「身体動作のあらゆる数値を出す作業がiPadで簡単にできるようになり、作業効率が圧倒的に上がった」と喜ぶ先生も。 「今は6自治体、さまざまな小中学校、高校で順次実証実験を進めています。大学などともこうした取り組みを通じて、どういった教育的な成果が得られるのか、一緒に共同研究をしています」(土井さん)