【アメフト】神戸大1点差の逆転勝利 QB榮大志「本番ぶっつけでしたけど…」関西学生リーグ
<アメリカンフットボール関西学生リーグ:神戸大15-14近大>◇9日◇大阪・万博記念競技場 昨季6位の神戸大が、同5位の近大に逆転勝利した。 けがの影響で戦線から離れていたエースQB榮大志(4年)が、勝利をたぐり寄せた。7点ビハインドで迎えた第4クオーター(QB)10分4秒。RB長尾涼平(4年)にボールを託してタッチダウン(TD)を奪うと、そこで2点コンバージョンを選択。榮の放ったパスはWR山川峻(4年)の手元へわたって逆転に成功し、その1点を守り切った。 昨年からチームを背負ってきたエース榮。負傷中のためこの日も出場予定はなかったが、当日朝にドクターからゴーサインが出た。「けがをしてから1回も練習できてなくて。本番ぶっつけでしたけど、やってやろうと思いました」。 急きょの実戦復帰となったが、プレー中は「懐かしいな」と思えるほどに冷静だった。インターセプトされても「投げミスだったので。パニックになっていたわけではないので修正できる」と焦ることなくプレー。司令塔としての役割を全うした。 最終節を終え、今季の成績は4勝3敗。矢野川源監督は「望んでいたものではないけど、勝ち越しをここ数年できていなかったので、これをひとつのステップにできれば」と総括。最後に執念を見せたが、後に行われた関大-京大戦で関大が勝利したことで、上位3校が進む全日本大学選手権出場は逃す結果となった。