「毎年、クマとの闘いです」箱根駅伝10区〈踏切で足止め〉悲運のランナーは今→秋田で消防士に「何があるか分からない」震災、クマ出没…故郷を守る日々
「何があるか分からない」
2年生で急遽出場した8区での大ブレーキ。踏切につかまり、歴史に残るアクシデントの主役となった10区。キャプテンとして9人抜きの快走を見せながら、わずか「1秒差」で逃した区間賞……。悔しさを味わった箱根路はそれでも、大きな宝物を残してくれた。 「何があるか分からないですよね。それはもう、つくづく感じました。そういう経験が今の仕事に活かされている部分はあります。“段取り8割”じゃないですけど、何が起こっても対応できるように、きちんと心の準備をしてのぞむことが大事なんだな、と。あれから20年も経っているのに、未だにこんな話をさせてもらっていますからね。そう思うと、貴重な経験をさせてもらったなと思います」(前編からつづく) 〈→前編では、箱根路踏切アクシデントの舞台裏を追った〉
(「箱根駅伝PRESS」佐藤春佳 = 文)
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