右肘不安で正式契約遅れ どうなるマエケンのド軍入り?
ドジャースと広島の前田健太(27)との正式契約が、右肘への不安が原因で遅れていることが6日までに米国メディアの報道によって明らかになった。ドジャースが前田と8年2500万ドル(約30億円)の契約で合意に達したと複数の米国メディアが報じ、マエケン情報に関してのスクープを連発しているクリストファー・メオラ氏が、「月曜(日本時間5日)にも正式発表される」と、ツイッターでつぶやいていたが、この2日間、ドジャースは正式発表を行わなかった。 関係者の間では「身体検査で異常が見つかったのではないか」という噂が飛び交っていたが、この日、ESPNのジェリー・クラスニック記者が、「ドジャースと前田の正式契約は肘への不安のために遅れている。ただ48時間以内には、正式契約されるものと期待されている」とツイッターにて報道。MLBの公式サイトも、そのツイートを引用して「健康懸念により前田の契約が遅れている」と追っかけ記事を掲載した。 当初、ポスティングの200万ドル(約24億円)を含め、1000万ドル(約120億円)前後の契約を勝ち取れるのではないかと見られていたマエケンの契約は、8年2500万ドル(約30億円)と、1年に換算すれば広島時代と変わらぬ超格安に抑えられ、不足分は年間1000から1200万ドル(約12億円から約14億円)のインセンティブでカバーされるという異例の契約で合意に達したと報道された。 前述のメオラ氏は、そのベース金額が格安となった理由として「健康診断で不安があったのでは」と推測していたが、ドジャースの医療スタッフ及びトレーナーによって行われた右肘の検査で、すんなり正式契約と運ばないほどの懸念が見つかったようなのだ。 ただ、マエケンの場合は、ポスティングを利用しての移籍のため、1月8日(日本時間9日)という交渉期限が設けられているため時間に余裕はない。 契約が遅れているだけならいいが、ドジャースはとりわけ身体検査に慎重になる球団で、今オフも、岩隈久志と一度は契約合意に達していながら、今回のマエケンのケースと同じく正式発表までに時間がかかり、結局身体検査の不安を理由に契約を白紙に戻した前例がある。