「ウソをつく人」「約束を守らない人」は論外…億を稼ぐ富裕層が「絶対に関わりたくない」という人の特徴
■富裕層が「付き合いたくない」と思う人 円滑な人間関係を心がけるにあたり、「お互いに得るものがある人脈を広げていくこと」と同じくらい富裕層が大事にしているのは「時間とエネルギーを奪うだけの人との付き合いをやめること」です。例を挙げます。 ・約束を守らない人 「後で送りますね」といっておきながら返信がない人。小さいことでも、交わした約束を守らない相手の信頼度は下がります。 ・嘘をつく人 仕事でもプライベートでも、ついた嘘がバレていないと思っているのは本人だけです。嘘をつく人は約束を守らない人と同様、「信頼できない人カテゴリー」です。 ・ゴシップだけで生きている人 そこにいない誰かのゴシップだけで会話を盛り上げて笑いをとる人は、話し上手で面白い一方で、「自分がこの場にいないとき同じようにやり玉に挙げられているのでは?」と面倒です。この手の人には大事な話はできません。 ■時間とエネルギーは誰にとっても有限 ・愚痴や批判の多い人 一度だけならガス抜きの付き合いとしてありだとしても、何度も同じ愚痴を聞かされるのは時間の無駄。正論で議論をはじめても「いっていることはわかるけど」と、言い訳を積み上げ受け入れる気がないならなおさらです。また、批判はチャレンジの弊害になります。障害があるからチャレンジなのであって、それを承知でチャレンジしようとする人に、正論のような批判で邪魔をするのは、相手のエネルギーを奪う行為でしょう。 ・人の話を聞かない人 「人と人が、ある話題について意見や感想など言葉を交わし合うこと」が会話です。人の話を遮って話しはじめる、相手の話とは無関係の自分の話をし続ける、何をどう言っても自分の持っていきたい方向に着地させようとする、聞かれた質問に答えない、壊れたレコードのように武勇伝を永遠に繰り返す。こういうやり取りは、会話の体を成しておらず、時間の無駄です。 お金は増やしていくことができますが、時間とエネルギーは誰にとっても有限です。その貴重なリソースを奪っていく人は「敵」以外の何ものでもありません。人付き合いの棚卸は定期的にしたほうがいいと思います。 ---------- 田中 渓(たなか・けい) 元ゴールドマン・サックス マネージング・ディレクター 1982年、横浜出身。上智大学理工学部物理学科卒業。在学中に学科首席として表彰を受ける。同大学院に進学し、米国ロサンゼルスで、選抜された24人を対象に毎年開催されるビジネスセミナー「CVS Leadership Institute」に参加。個人優勝、チーム優勝を果たす。大学院中退後、53回の面接を経て、ゴールドマン・サックス証券株式会社に内定し、2007年に新卒として入社。瞬く間に金融危機(リーマンショック)が訪れ、ボーナスゼロ、大幅な減給に加え、在籍部署の9割の人員が削減される壮絶な経験をし、どん底に陥る。NHKドラマ「ハゲタカ」の舞台にもなった刺激的な投資部門で、星野リゾートとのジョイントベンチャーによる温泉旅館の再生や、企業価値5000億円を超える会社買収、1棟1000億円を超えるオフィスビル投資や、全国の大型国内リゾートホテルの外資系へのリブランド、企業再生やバリューアップなどのプロジェクトを中心に、上場・未上場株式、債券、不良債権、不動産、インフラストラクチャーなどへのあらゆる投資を行う。退社後は、少数精鋭の投資会社にて勤務。同社の不動産投資の責任者を務める。 ----------
元ゴールドマン・サックス社員 田中 渓