「また海外だけかよ」せめてキャシュカイe-POWERだけでも日本で売ってもよいのではないだろうか?
2007年から2014年の間に販売されていた、日産のコンパクトSUV「デュアリス」を覚えているでしょうか。残念ながら日本では初代モデルをもって廃止となってしまったデュアリスですが、海外では「キャシュカイ(QASHQAI)」という名でいまも販売されています。 【問題は大きさか】米国で新型ムラーノ登場!! 日本市場復活の可能性はあるのか?
現行型は3代目で、e-POWERも設定され、デザインもかっこよく、欧州ではベストセラーともいえるほど安定して売れ続けています。日産の現在のSUVラインアップといえば、国内では、キックスとエクストレイルのみ。せめてキャッシュカイwith e-POWERは日本にあってもよいのではないでしょうか。
■日本では売れなかったデュアリス(キャシュカイ)
エクストレイルよりやや小ぶりなボディサイズで2007年に登場した、日産「デュアリス」。サイズ感こそ、さほど違いはありませんでしたが、エクストレイルとはデザインの方向性もコンセプトも異なるモデルでした。 欧州市場をターゲットにしていたデュアリスは、走りの性能が追求されており、2.0LのMR20DEガソリンエンジンとエレクトロニックCVT、そしてザックス製のサスペンションシステムを搭載するという贅沢な内容。この内容に惹かれた人によって、デュアリスは当初は好調なセールスを記録しました。
しかしその後は販売数が低迷。マイナーチェンジでテコ入れが図られるも販売が上向くことなく、初代限りで販売終了となってしまいました。 走りの性能こそ一級品だったものの、デザインが地味だったことが影響したようです。「内外装デザインが地味」「装備がシンプルすぎて物足りない」など、日本人好みの味付けには一歩及ばず、また、「ファミリーカーとして使うならエクストレイルのほうが広くて良い」と考えるユーザーも多かったと思われます。逆に欧州では、初代モデルの無難な内外装デザインが受けたようで、欧州市場で180万台以上の販売記録を打ち立てるなど、欧州日産で過去イチ売れた「メガヒットカー」となりました。