不振のレブロンに代わってレイカーズを牽引するデイビスが掲げるゴール「もうひとつのチャンピオンシップを勝ち獲りたい」<DUNKSHOOT>
昨季NBAカップ(インシーズン・トーナメント)の初代王者となったロサンゼルス・レイカーズだが、今季はウエスタン・カンファレンスのグループBで2勝2敗の得失点差-24に終わり、大会2連覇への道が絶たれた。 【動画】ウェンバンヤマ相手に40得点!格の違いを見せつけたデイビスのスパーズ戦ハイライト! 現地時間12月1日(日本時間2日、日付は以下同)のユタ・ジャズ戦は相手ベンチのミスに助けられて105-104で辛勝したものの、翌2日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では今季ワーストの80得点しか奪えずに80-109で大敗。チームは11月20日時点で10勝4敗でウエスト3位につけていたが、そこから2勝5敗とスランプに陥り、3日時点で12勝9敗(勝率57.1%)の9位と大きく順位を落としてしまった。 オフに左ヒザの手術を受けたビッグマンのクリスチャン・ウッド、昨季負った右足のケガからの回復が遅れているジャレッド・ヴァンダービルトは開幕から欠場が続き、今季はまだフルメンバーで戦うことができていない。 また、現状で気になるのはキャリア22年目、39歳のレブロン・ジェームズの状態だ。全試合に出場し、平均22.0点、8.0リバウンド、9.1アシストを残しているものの、直近4試合で3ポイントは19本すべてミス、直近6戦で計30ターンオーバーと精彩を欠いている。 思うようなプレーができない現状に本人は「すべてにイラついている。リズムなんだ。この3、4試合、リズムが合っていないんだ。(脱却するためには)練習だ。とにかく練習すること。それがすべて」と語っていた。 一方、チーム在籍6年目のアンソニー・デイビスは、JJ・レディック新ヘッドコーチ(HC)の下でレイカーズ加入後ベストとなる平均27.8点に11.5リバウンド、3.3アシスト、1.3スティール、2.0ブロックと好調を維持し、MVP候補にも挙がっている。 レブロンとデイビスは2020年にリーグ制覇を成し遂げ、昨季はインシーズン・トーナメントを制したが、20年は新型コロナウイルスのパンデミックによって優勝パレードができなかった。そのため、デイビスは『FOX SPORTS』のインタビューで新たなチャンピオンシップ獲得を心底望んでいると口にしていた。 「俺たちは自分たちの運命をコントロールできる位置にいる。自分たちのやるべきことを続けていくだけだ。(レブロンと俺は)何としてでももうひとつのチャンピオンシップを勝ち獲りたい。俺はもう一回優勝してパレードがしたいんだ。その経験を味わいたい。 (レブロンも)そう願っているのはわかっている。それにこのチームには初タイトルを望んでいる選手もいる。俺たちは皆、競争心が旺盛だし、互いのためにプレーし、共通のゴールを達成するために、正しいやり方でプレーしようとトライしているところなんだ」 ウエスト9位とはいえ、首位のオクラホマシティ・サンダー(16勝5敗/勝率76.2%)とはまだ4.0ゲーム差のため、上位進出の可能性は残されている。 ここからレイカーズが再浮上するためには、レブロンの復調、3、4番手のオースティン・リーブス、八村塁のステップアップはもちろんだが、最大のポイントはデイビスの安定したパフォーマンスになりそうだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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