3月16日に北陸新幹線が敦賀駅まで延伸し、石川、福井両県合わせて6つの駅が開業して早1カ月。能登半島地震で甚大な被害を受けたエリア、いまだに風評被害が続く観光地を応援する意味でも、 これからの季節にゴルフ旅に出かけてみてはいかがだろう? 2024年4月30日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、名コースに温泉、美食に観光……北陸ゴルフ旅の魅力を掲載しているが、みんゴルでは芦原温泉駅エリアと加賀温泉駅エリアを紹介しよう。

優勝した原英莉花も名湯に癒された⁉

名匠・丸毛信勝が設計した芦原GC(36H・13457Y・P144)は日本海に面し、シーサイド特有の松林に囲まれた海コースと北潟湖に面した林間の湖コースの36ホール。芦原温泉駅から車で約15分

ツアーコースが多い福井県の玄関口 昨年の日本女子オープンが開催された芦原GCや、ABEMAツアー開催の越前CCなどトーナメントコースが点在する芦原エリアは、国内有数の温泉街としても名高い。その歴史は、明治16年に一人の農民が水田に井戸を掘ったところ温泉が湧き出したことに始まる。その後、温泉宿が開業し、鉄道網の発達により温泉街として発達。昭和2年には日本百景にも選出された。断崖絶壁、福井有数の景勝地・東尋坊へも車で30分ほど。さらに74もの源泉があるというこの温泉郷では、施設ごとに異なった泉質、効能が楽しめる。石川県との県境にあって、皇族をはじめ、文化人など偉人をもてなしてきた芦原温泉。「関西の奥座敷」とも呼ばれるこの町は、訪れたゲストを最上級のもてなしで迎え入れてくれる。

5月にABEMAツアーJAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIPCHALLENGE in FUKUI開催

プロトーナメントが開催される北陸屈指の名コース「越前GC」

美しいロケーションと戦略性に富んだ丘陵コース。メンテナンスが行き届きコースコンディションは抜群。芦原温泉駅から車で約20分

名コースのお膝元　加賀温泉でくつろぎ旅

甲乙つけがたい三温泉何度でも行きたくなる 加賀温泉郷は開湯1300年の歴史を持つ温泉地。山代、山中、片山津の三温泉から成り、泉質も さることながら、それぞれ異なった雰囲気を堪能できる名所揃い。日本語の「五十音図」発祥の地と して知られる山代温泉は長寿の湯と呼ばれ、与謝野晶子、魯山人などの多くの文化人を魅了してきた。山中温泉は松尾芭蕉の句に詠まれ、その湯は芭蕉をして日本三名湯のひとつと言わしめたほど。劇場を併設した山中座を中心とした風情ある街並みが広がる。そして片山津温泉は柴山潟の湖畔に位置し、美しい眺めと湯冷めしにくい効能を持つ湯で知られる。三温泉に共通しているのは「総湯」と呼ばれる共同浴場があること。気軽に立ち寄れるので、湯巡りを楽しめる。さらに加賀は山の幸、海の幸にも恵まれており、旅館では彩り豊かで、新鮮な旬のものを存分に堪能できる。また最近では「加賀カニご飯」や「加賀パフェ」といった新ご当地グルメを開発。食文化の豊かさにおいても多分な魅力を持つエリアなのだ。