水だけでおいしいフリーズドライを検証してみた!
水だけでおいしいフリーズドライを検証してみた!
巷にあふれるフリーズドライ商品。しかし、そのほとんどが湯戻し前提であり、水で戻せるというものでも、味はイマイチではと思っている人も多いはず。では、水戻ししたときの食感、味はどんなものか? いざ冷水を注いで試してみた。 文◉編集部 Text by PEAKS 写真◉猪俣慎吾 Photo by Shingo Inomata 出典◉PEAKS 2018年9月号 No。106。
もう燃料がなくても大丈夫!?
テント泊で欠かせない消耗品は食料と燃料。不慮の延泊がなければ食料が足りなくなることはあまりないが、思ったより気温が低い、あるいは始めのうち贅沢に使ったために、燃料が最後まで持つかどうか、山行中に不安になった経験がある人はいるはず。 もちろん温かい食事は身体を温めてくれるという大きなメリットがあるが、燃料を節約する、あるいは食べられればいいという観点で考えるなら、食事で燃料を使わないという選択肢もある。そこで考えたいのがフリーズドライ食品の水戻し。 尾西食品やサタケなど、災害用の備蓄食を作っているメーカーを中心に、湯でなく水で戻しても食べられることを謳っている商品も少なくない。だが、実際のところ、水で戻した場合に固さがあったり、逆に水っぽくなったりするのでは、という懸念もある。 そこで今回はフリーズドライ食品の水戻し実験を敢行。水で戻せると書いてる商品はもちろん、そのような表記が一切ない商品も水で戻し味わってみた。 結果、アルファ化米はほぼすべて変わらぬ食感、味わいが得られたが、水戻し可となっていない丼もの、スープなどもほぼ安定した仕上がり。 なんだったら、暑い時期は積極的に水で戻すのもありかもしれないと思えるほどだ。ただ、スパイスが効いたものなど、水戻しでも十分おいしいが、やはり温かいほうがいいと感じたものもちらほら。 あと、水戻しは厳しいと感じられる商品もいくつかあった(水戻し前提に商品開発を行なっているわけではないので、それは当然の結果)。それぞれの商品へのコメントを参照に、これ以外でも「これはどうかな」と思う食材があったら、ぜひ水戻しを試してみよう。思わぬヒットがあるかもしれない。