ランクルプラドの後継として爆誕した[ランクル250]だけど……実際に乗ってみるとどうなの? [ベストカー編集部員]がぶっちゃける!
■評論家・松田秀士はこう見た!!
本格SUVだから地上高く乗り込む時は足を上げなきゃいけないが、ホンモノに乗り込むんだなと気分が高揚する。 プラドもそうだったけど、走り始めると室内は驚くほど静か。注目した乗り心地もサスのストローク感がソフトで、そのせいで実際のストロークよりも長く感じる。ロール重視のセットアップは300譲りのラダーフレームの堅剛さによって不安感はない。 ステアリングフィールの自然さは新採用のEPSゆえかと思いきや、フロントサスはダブルウィッシュボーン式で、さらにフロントタイヤを動かすタイロッドはスポーツカーによく使われる前引きレイアウト。細部までかなりこだわっている。 そして4気筒のディーゼルターボエンジン。正直300ではV6ツインターボなわけで、250のフィーリングを心配した。しかもディーゼルにだけ8速ATが搭載されている。トルクないんじゃない?とか心配したけど、これが全回転域でフラットなトルクを感じる。そのためとても扱いやすい。 ま、若干ディーゼルの振動感はあるけど室内が静かだから許せる。
■ランクルの三列目って使えるの?後部座席空間も見てみよう
二列目シートは大人でもゆったり座れる。足元の空間も余裕があるなど気配りがされている。 三列目シートは座る人の身長次第では長時間の乗車は困難だが、短時間であれば充分な座り心地といえるかも?
■購入したくても買えないランクル250。ズバリ、今買うならKINTO一択?
2024年4月に発売され、瞬く間に2年先までの生産分が売り切れた。約半年が経過した現在も、オーダーは再開されておらず、トヨタ販売店からランクル250を買うことは難しい。再開の目途も立っておらず、「購入」という選択肢はないに等しいのだ。 ただ、トヨタのサブスク「KINTO」を利用すれば、ランクル250を愛車にすることはできる。 現時点で、ガソリン車が3~4か月、ディーゼル車が6~9か月待ちだが、ZX/VXともに注文は可能。なんと丸目ヘッドランプも選べるのだ。ランクル250に乗る方法は、KINTO一択という状況になっている。(TEXT/佐々木亘)
【結論】悪路も舗装路も行ける「二刀流」。ランクル250に死角なし!!
さすがは世界にその名を轟かせるランドクルーザー。生活実用と位置付けられた250の評価はおおむね上々であり、試乗したメンバーと話した結果「クルマとしての完成度は非常に高い」という結論に至った。 特に、直4ディーゼルエンジンの音が特有の荒々しいサウンドではなく静粛性に優れて、かつパワフルなほか、乗り味もドシっと構えており、ラダーフレーム特有のフワフワした感覚が少ない点も高評価だった。 ダートはもちろん、舗装路も優雅に走れる。まさに「二刀流」のキャラを兼ね備えた一台だといえるだろう。