朝に寝間着姿でだらだらしていませんか?精神科医がすすめる、朝ウォーキングのメリット
人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。 * * * * * * * ◆ウォーキングの効果 朝早くから、多くの人たちがウォーキングを楽しんでいます。 ダイエットやメタボ対策、健康増進などが主な目的かもしれませんが、朝のウォーキングの効果として、一日のリズムを整えることもあげられます。 勤めをしていた頃や、子育てをしていた頃の朝を思い出してください。ビジネスパーソンなら、食事をして、新聞に目を通し、スーツに着替え、電車の時刻を気にしながら家を飛び出すという人が多かったのではないでしょうか。 子育て中なら、子どもの支度に気を配りながら、料理やお弁当づくり、食器洗いや洗濯……。 なかなか目を覚まさずにノロノロと食事をする子どもを叱りながら、外出の支度をするといったスケジュールをこなしていたのではありませんか。 「朝は戦場」といわれるように、目覚めると同時にどんどん動かないと、とても追いつかなかったでしょう。
◆ウォーキングで気持ちの良い1日のスタートを これがシニアの暮らしになると、外出の予定でもない限り、ゆるやかな時間が流れ、ゆったりと過ごせます。 しかし、いつまでも寝間着姿でだらだらしていると、一日のリズムがくずれてしまいます。 もしも「最近だらけている」と感じているのなら、朝のウォーキングをしてみませんか。 朝は本当に気持ちがいいものです。風はさわやかで、木々や街並みは輝き、生まれ変わるような印象を受けます。 自然のパワーが体の中に入ってきて、生命のエネルギーがみなぎってくるのを感じます。フレッシュな気持ちでその日のスタートが切れるでしょう。 物事は初めが肝心で、朝にだらけてしまうと一日中だらだらしてしまいます。逆に、朝のスタートがしっかりしていれば、充実した一日になるでしょう。 朝の気持ちよさにまかせて好きなだけ歩けるのは、いわばシニアの特権。ウォーキングスタイルで決めるもよし、普段着のまま気ままに歩くのもよし。大いに楽しもうではありませんか。
保坂隆