高校生の視点で新たな逸品…「淡路島ぬーどるレシピコンテスト」 兵庫県立洲本高・大下さんが最優秀賞
兵庫・淡路島の新名産品づくりに取り組む「御食国(みけつくに)プロジェクト実行委員会」は、島内の高校に通う生徒を対象にした「淡路島ぬーどるレシピコンテスト」を兵庫県南あわじ市で開いた。3回目となる今回は36作品の応募があり、2度の審査を経て、同県立洲本高2年、大下仁愛(にいな)さん(17)=同県洲本市=の「モンブラン風和ぬーどる」が最優秀賞に輝いた。 淡路島観光協会と洲本商工会議所でつくる実行委が、淡路島の名産品を伝えるとともに郷土愛の向上などを目指して企画。コンテストで使用される「淡路島ぬーどる」は、南あわじ・福良の業者が15年ほど前に開発した手延べ麺(太さ2ミリ)で、地元飲食店やホテルなどが新メニュー開発に励む。麺の長さは現在、24センチとなっている。 コンテストでは、独創的なアイデアが盛り込まれているか、時間内に手際よく料理できているかなどの点を基準に審査が行われた。2次審査当日の11月30日は、高校生が規定時間の40分以内に調理。梅とエビを使ってパスタ料理のように仕上げたり、チンゲンサイと淡路島産チリメンジャコなどを使ってうどん風に仕立てたりと、さまざまな趣向を凝らしたメニュー計7品目を仕上げていった。 力作ぞろいの中で最優秀賞に選ばれたのが、大下さんによる「モンブラン風和ぬーどる」。会場で大下さんは、焼いた油揚げに豆腐や炒めたタマネギなどを交ぜたものを乗せ、さらにゆでた「ぬーどる」を使ってケーキの「モンブラン」のように覆うなどして整えていった。 大下さんは「身近にあるもので作れるように」との考えから、みそ汁をモチーフに選んだという。そのうえで「麺の淡泊さに負けないような味付けにこだわった」。昨年のコンテストでも入賞はしたものの、最優秀賞は逃したという背景を踏まえ「結果を出すことができてうれしい」と笑顔をみせた。 このほか、國中竣介さん(18)=兵庫県南あわじ市=の「爽やか梅ぬーどる」と、三原蒼宙(そら)さん(17)=神戸市=の「淡ジャコぬーどる」が優秀賞。特別賞には、大西琉輝(るき)さん(17)=同県淡路市=の「エビとぬ~どるのシュブシェ」が選ばれた。入賞の3人は、全員が県立淡路高3年となっている。