日本一売れているホンダN-BOXに今流行のSUVテイストを盛り込んだN-BOXジョイがデビュー
標準仕様、カスタムに続く、第3の矢
日本で最も売れているクルマ、「ホンダN-BOX」に、最近、軽スーパーハイト・ワゴンで人気が高まっているSUVテイストを施した新しいバリエーション、「N-BOXジョイ」が追加された。 【写真97枚】チェックの内装は必見! 日本で一番売れているクルマ、ホンダN-BOXの第3のモデルとして導入されたSUVテイストの新機種、「N-BOXジョイ」の詳細画像をチェック ◆ライバルと味付けが異なる 先行する「スズキ・スペーシア・ギア」、「ダイハツ・タント・ファンクロス」、「三菱デリカ・ミニ」に続いて登場したN-BOXジョイ。標準仕様とは若干デザインが異なる丸型ヘッドライトを備えた外観は、バンパーやサイドモールに樹脂パーツを用いるなど、SUVテイスト・モデルの定番的な手法が採られているが、味付けはけっこう異なる。先行する3モデルがオフローダー色を強めに打ち出しているのに対して、ジョイはその味付けが薄めだ。 ちなみに、テレビのコマーシャルにも登場する「HONDA」ロゴが入っているフロント・グリルはディーラーオプションで、左側の「H」マーク入りの車両が標準仕様となる。 ◆際立つチェックの内装 ジョイの中で外観よりも際立っているのは内装。シートに鮮やかなチェック柄を用いているのが大きなポイントだ。インパネも含め、基本的なデザインは標準仕様やカスタムと大きな違いはないが、このチェック柄がジョイに特別な感じをもたらしている。 さらに驚くのが荷室だ。後席バックレストの裏面と床面にもシート表皮と同じチャックの柄が用いられている。これは、後席を倒し、この空間でくつろいでもらうという使い方を念頭に置いての選択だ。後席バックレストの裏面は座り心地を高めるために若干柔らかめの素材を使用するなど、見た目だけではなく機能性にも配慮している。 ◆荷室でくつろぐ また、標準モデルとカスタムでは荷室容量や積載の自由度を高めるために、テールゲート側の床が傾斜しているのだが、ジョイでは座って足を投げ出したときに違和感がないように、床下収納の追加でかさ上げし、床全面が平らになるように工夫している。もちろん、チャック柄の床面には撥水加工を施してあるので、荷室としての機能性も高い。 0.66リッター直3のエンジンは可変バルブ・タイミング&リフト機構のVTECを備えた自然吸気とターボの2機種。変速機はどちらもCVTで、両エンジン共に前輪駆動の2WDと4WDが選べる。これらパワートレインをはじめ、シャシーや運転支援装置など走りに関わる部分については基本的に、既存の標準仕様やカスタムに準じている。 ◆自然吸気とターボの2タイプ グレードはジョイのみの単一展開。自然吸気とターボを比べても、エンジン以外では、革巻きステアリング・ホイールやパドル・シフトの有無、ホイールの意匠が異なる程度の違いしかない。 ボディ・カラーは、ブラックのルーフを備えた5パターンの2トーン・カラーと2色のモノ・カラーを合わせた全7パターンが用意されている。 価格は、自然吸気モデルの前輪駆動の184万4700円からターボ・モデルの4WDの217万8000円まで。なお、2トーン・カラーは13万3100円高となる。 文=新井一樹(ENGINE編集部) (ENGINE WEBオリジナル)
新井一樹