選挙勝利で禊は済むのか…斎藤氏県政混乱に玉木氏は不倫でブーメラン直撃「過去にブログで誓った『不倫しない』宣言の空虚さ」
不倫問題よりも公約実現を優先
だが、11月11日の党両院議員総会で玉木氏の続投が決定され、首班指名選挙でも所属議員が「玉木雄一郎」と書いている。言うまでもなく、首班指名で名を記した人物は玉木氏が内閣総理大臣としてふさわしいということだ。同党は倫理委員会で調査するというが、榛葉賀津也幹事長は「本人は相当反省している。少し自主的に静かになるのではないか」と述べている。倫理規範に反する行為・言動を行ったと判断された場合には、「厳重注意」などの措置を受けるという。 国民民主党は先の総選挙で「手取りを増やす」と掲げ、物価高に苦しむ国民のハートをつかみ躍進した。年収103万円を超えると所得税が課される「103万円の壁」見直しなどをめぐり、自民党や公明党との政策協議をスタート。ガソリン税を軽減する「トリガー条項」の凍結解除や消費税減税といった政策実現にも国民の期待が寄せられている。 玉木氏は「妻子のある身で他の女性にひかれたということは、ひとえに私の心の弱さ」「浮かれた部分があった」などと反省を繰り返しているが、ネット上には「これは家族内の問題」「それよりも『103万円の壁』を見直して」といった擁護の声もある。要するに、不倫問題よりも公約実現を優先させるべきだというわけだ。
「不倫はOK」と太鼓判を押すような雰囲気
かつて「不倫は文化」と言ったタレントが騒がれたが、「不倫はOK」と太鼓判を押すような雰囲気には違和感を覚える。たしかに法令上の問題ではないのかもしれないが、国民を代表する政治家が許容され、それも首班指名選挙で支持を得ているというのは不可解なのだ。仮に厳重注意といった軽い措置で済むならば、新たな「議員特権」と言えなくもないのではないか。自民党は新人議員2人が議場での撮影が禁じられた衆院本会議場で写真を撮っていたとして厳重注意したが、それと同程度の重さというのは理解に苦しむ。 国民民主党の伊藤孝恵参院議員は11月11日の「X」(旧ツイッター)で、「最低だ。国会が“対決より解決”の政策議論を取り戻せるかもしれない千載一遇のチャンスに何やってくれてんだよ」と指摘。その上で「どうか皆さま『不道徳であっても政治家としてしっかり働いてくれればいい』とか『玉木も人間だったのね』等のコメントで玉木雄一郎を甘やかさないで下さい」と求めた。まさにその通りだろう。
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