選挙勝利で禊は済むのか…斎藤氏県政混乱に玉木氏は不倫でブーメラン直撃「過去にブログで誓った『不倫しない』宣言の空虚さ」
有権者は「疑惑」よりも政策や改革姿勢を選んだ
サイドテーブル、レゴブロック、靴、ネクタイ、浴衣、ユニフォーム、牡蠣、枝豆、カニ、タマネギ、ケーキ・・・。百条委で斎藤氏は数々の贈答品を受け取っていたことを委員から厳しく問われ、「いただいたことはある」「貸与していただいている」「知事応接室で使っている」などと答えた。こうした経過を経て、県議会は9月19日に斎藤氏に対する不信任決議を全会一致で可決している。 斎藤氏が公益通報制度を踏まえず、元県民局長を「ウソ八百」と批判した上で犯人探しや懲戒処分を加速させたのは問題だろう。数々の贈答品を受け取っていたことも自らが認めている。だが、11月17日投開票の知事選で共同通信社が実施した出口調査を見ると、投票で「疑惑告発文書問題」を重視したとの回答は9%にとどまった。60代以下の全年代で他の候補を上回る支持を得ている。投票率が3年前の前回知事選に比べ14ポイント高くなったことを踏まえれば、有権者は「疑惑」よりも政策や改革姿勢を選んだことになるのだろう。 ただ、1つ言いたいのは「パワハラが許容される世の中であってはならない」ということだ。知事再選後の兵庫県議会は、これまでの対決姿勢は何だったのかと思うような態度に県議たちは変わるはずだ。斎藤氏も「最新の民意」を背景に県政運営に自信を深め、県議会での疑惑の真相解明は遠ざかる。つまり、パワハラ行為の有無は今回の選挙結果によって「不問」となる見込みだ。
選挙で勝利すれば「禊」は済んだのか
筆者は、そこに一抹の不安を覚える。真相解明が進まない斎藤氏のケースを除外するとしても、仮にパワハラ行為やセクハラ行為などの疑惑が浮上した政治家が選挙で勝利すれば、「禊」が済んだとばかりに許容されるのは不可解だからだ。あくまでも選挙では政治的に勝ったに過ぎず、有権者から高い支持を得たとしても別問題と見るべき話のはずだ。 最近の例で言えば、10月の衆院選で公示前から議席4倍増にした国民民主党の玉木代表の不倫問題にも違和感がある。11月11日に「Smart FLASH」で不倫問題が報じられた玉木氏は緊急記者会見を開き、「おおむね事実」と謝罪した。 週刊誌「FLASH」(11月26日号)に掲載された「元グラドル美女と隠密不倫デート」と題する記事によれば、玉木代表は10月の衆院選投開票日の3日後、深夜に東京・新宿のワインバーを訪問。地元・高松市で「高松市観光大使」を務める元グラビアアイドルと密会していたという。さらに同誌は7月末に高松市内の同じホテルに宿泊したとしている。
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