RIZINワンナイトTMで皇治は”口だけ男”を返上できるのか…ロープ登り100回&腹筋2000回の過酷メニューを4か月
総合格闘技イベントの「RIZIN.29」(27日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪)の前日計量が26日、大阪市内のホテルで行われ、61キロの猛者が集まるKICKワンナイトトーナメントに出場する皇治(32、TEAM ONE)は、50グラムオーバーだったがパンツを脱いでリミットいっぱいの61.0キロでクリアした。周囲を驚かせたのは鍛えあげられた肉体だ。写真週刊誌に焼肉デートをキャッチされたが「酒も遊びもせず」と断言していた。皇治は、いかにして肉体を改造したのか。そして強敵が揃ったトーナメントの頂点に立てるのか。皇治は、1回戦で“日本ムエタイ界の至宝” と呼ばれる梅野源治(32、PHOENIX)と対戦する。
パンツを脱いで全裸で計量クリア
皇治は意気揚々と体重計に乗ったが、50グラムオーバー。 「おかしいんちゃいますか、この体重計」 そう言いながらネックレスを外したが、まだ足りない。 ついにパンツを脱ぐはめに。 「大阪大会やからセクシー皇治でいきましょうか。絶対見せたらあきませんよ」 全裸になってようやくリミットの61.0キロでパス。 「パンツ重いですね。ボデイメーカーさんにいってもっと軽いパンツにしてもらわな」 軽口を叩いてようやくクリアした。 その肉体は、これまでの皇治とは明らかに変化していた。胸板が厚くなり腹筋が割れて大腿部の筋肉も盛り上がっていた。実は、このトーナメントのために人生最大の肉体改造に取り組んできた。指導したのは、元K-1の“カリスマ”魔裟斗、ボクシングの元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者、内山高志らのトレーニングを担当したことで知られる土居進トレーナーである。 皇治は、昨年夏にK-1からRIZINに戦いの場を移したが、いきなり那須川天心との頂上対決に判定で敗れ、大晦日には総合格闘家の“レジェンド”五味隆典と体重差のある中、ボクシングルールで対戦し判定で敗れた。RIZIN2連敗でアンチ皇治からは「口だけ男」の批判を受けて崖っぷちに追い込まれた。 「やけくそ。すねますよ。崖っぷちアイドルです」 トンネルの出口を探す皇治に「全部が中途半端。集中して練習できるように環境を変えないと強くならないよ」とアドバイスしたのが土居トレーナーだった。皇治がスポンサーの協力を得て、自分専用のジムを作ろうとしたのも、このアドバイスを受け入れたからだ。だが、そのジムの下見に誘われた土居トレーナーは皇治に激怒した。