「園ノートに冷たい言葉」「先生から長々お説教…」「他の子に噛まれた」保育園・幼稚園でモヤッとしたときはどうすればいい?【専門家】
保育園・幼稚園 親の心構え3つのポイント
保育ジャーナリストの普光院亜紀さんに伺いました。
■信頼関係をつくろう
連絡帳などでの保育士の言葉にモヤっとしてしまうこと、多いと思います。文字だけだと、ささいなことが気になったりしますね。先生といえども伝えるのがあまり上手ではない人もいるようです。 大切なことは、子どものために大人同士が信頼関係をもてること。大人同士の関係がよければ、子どもも安心するし、先生も余計な緊張感がとれて意欲的に保育に取り組めます。 信頼関係はすぐにはできません。送迎時など直接顔を合わせられる時に、会話を試みてください。家庭での子どもの様子を話したり、連絡帳に書いてあったことについて尋ねてみたりするのもよいでしょう。 内容にクレームを言うのではなく、園での子どもの様子を知ってうれしかったことを伝えたり、心配になったことを相談したりする感じで話せたらよいと思います。
■先生を信頼できない時
先生とよい関係をつくろうとしても、相手が向き合ってくれなかったり、その言動に不信感をもってしまうこともあると思います。 保護者とはうまくコミュニケーションをとれないけれど、子どもに対しては一生懸命取り組んでいる先生もいますので、保育参加や参観日などの機会に、実際の様子を見ることも必要だと思います。 安全面に不安がある時、子どもが心を傷つけられているのではないかと思った時は、思い切って伝えることも必要です。最初は、「こういうことが気になっています」と、事実を挙げて質問してみる形がよいと思います。先生の返事が不誠実だったり納得がいかなかったりしたら、主任や園長に直接相談してみてください。 子どもを比較して悪く言ったり、差別して明らかな意地悪をしたりするのは、先生の姿勢として問題がありますので、保護者として感じていること、子どもが苦痛を感じている様子などを伝えて、対応を修正してもらいましょう。 保育園やこども園での「不適切保育」の報道が相次ぐと不安になりますね。 明らかな暴力や恫喝、子どもの心身に苦痛を与える罰を科して無理やり言うことを聞かせることは「不適切保育」に当たります。 ただし、保護者が保育士の動きを細かく見て疑うのは、あまりよいことではありません。前後の流れを見て、子どもがどう感じているかを見ることが大切です。子どもが先生に怯えることなく一緒に楽しんでいる場合は「不適切保育」とは言えません。