與真司郎が体験した東京レインボープライド──「自分らしくいられると、人生が本当に楽しくなる」
4月20日、21日に開催された東京レインボープライドに初参加した與真司郎に『GQ JAPAN』が密着取材した。彼が感じた日本のLGBTQ+コミュニティの現状と課題とは? ギャラリー:與真司郎が体験した東京レインボープライド──「自分らしくいられると、人生が本当に楽しくなる」
-English follows Japanese- どれくらいの当事者が普段の生活でもオープンにしているのか 昨年7月、約2000人のファンの前で自らのセクシュアリティをカミングアウトし、隠し続けてきた苦悩から開放された與真司郎。あれから1年弱、ファンイベントの直後からLAでの生活に戻り、クリエイターとしての活動を続けてきた彼だが、4月に一時帰国。その目的は、4月21日に渋谷で開催された、LGBTQ+アライの祭典・東京レインボープライド(以下、TRP)への参加だった。 悪天の予想をはねのけ、陽光が照りつける渋谷・代々木公園、11:00。サブステージとなるレインボーステージで開催された「NHK『虹クロ』 in 東京レインボープライド2024」の登壇が、彼にとってこの日最初のイベント。登壇直前、楽屋での彼が少し緊張した表情で「海外も含めて、プライドイベントへの参加は生まれて初めてなので少し緊張しますね」と語り始めた。 「東京をはじめNY、LAのプライドイベントは友達に聞いたり、YouTubeなどで観て、どんなイベントなのかはなんとなくは知っていたのですが、直接参加するのは今日が初めてです。皆さんすごく楽しんでいるし、想像していたよりもずっとたくさんいらしてますね。気になるのは、ここにいる当事者の皆さんのうち、どのくらいの方が普段の生活でもオープンに暮らしているんだろう、ということ。きっと多くの人は、今日この場だけはオープンに過ごして思い切り楽しもう、という気持ちでいのかな、と思うと、このイベントが継続して行われる意味を感じざるを得えません」 その後、番組のイベントに登壇するやいなや、大歓声で迎えられた彼。VTRを使いながら、今を生きる10代のマイノリティのリアルを説明されると「地上波、それもNHKでこのような番組が放送されていることに驚きましたし、日本も少しずつですが前に進んでいるな、と感じます」と答えていた。