メジャー覇者として地元関西に凱旋 6年前は“ギャラリー”だった古江彩佳が狙う3年ぶり2度目の大会V
<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇29日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72> 小祝さくらは“高級便器”にうっとり?【写真】 古江彩佳が米国女子ツアーを代表する選手の一人に成長して瀬田に帰ってきた。この大会は5年連続5度目の出場だが、開催コースが瀬田GCだった過去2度はいずれも好成績を残している。コロナ禍で日本ツアーの単独開催となった2021年は4日間とも60台をマークし、トータル16アンダーで優勝。初めて米ツアーメンバーとして出場した22年は5位に入った。 「コースとの相性とかは自分では分からないけど、一生懸命にやった結果かなと思う。地元の試合なのですごく楽しみです。昔から見ていた憧れのステージにUS(米ツアー)の選手として戻ってこられてうれしい」。兵庫・神戸市出身でジュニア時代から慣れ親しんだ同じ関西のコース。畑岡奈紗が優勝した18年大会は同い年の西村優菜と観戦に訪れた。当時は滝川二高の3年生。その6年後の今年、「アムンディ・エビアン選手権」で優勝し、日本人4人目のメジャーチャンピオンとなった。地元で迎える文字通りの凱旋試合。周囲が期待するのは当然ながら優勝だ。 「行くところは決めずに頑張れるだけ、頑張りたい。天気も分からないので、しっかり集中して、いろんな状況に対応できたらと思います」 今大会の出場選手で、世界ランキングは6位のユ・ヘラン(韓国)、9位のコ・ジンヨン(韓国)に次いで3番目の10位。米ツアーのポイントランキングは2位のヘランに次ぐ4位。地の利も追い風となるV候補は「USの代表でもあるし、日本人としての代表でもある。一番大事な試合の一つです」と気合をにじませた。 日本ツアー通算8勝はすべて9月以降に挙げた。今大会を含めて米ツアーは残り4試合。「一つでも追い越したい」と逆転の可能性を残すポイントランキング、年間平均ストロークなどのタイトルも視野に入れ、無類の“秋女”が収穫のときに入る。(文・臼杵孝志)