【赤裸々に語る】『全てを彼から学んだ』元検事正からの性加害訴える女性検事が激白「何度も殺された」 検察トップの犯行は「検察組織の土壌が作り上げたもの」「私は検事の仕事をしたいだけなのに…」(単独インタビュー全文掲載=後編=)
■母に打ち明け「毎日泣いている」 支援の輪「300件のメッセージ」
Q 事件後、ご家族や支援者の方々は、女性検事にとってどのように支えになり、どのような気持ちになった? A やはり家族が、特に夫がずっと一緒に苦しんでくれていて、どうすれば私を救えるかということをずっと考えて私に伴走してくれています。 でも、夫も私が被害申告したら、北川被告をきちんと処罰できたら、自分は根は明るい方なので、また元の明るい妻に、検事として元気に戻れると信じて夫も被害申告を承諾してくれたし、それなのに予想外に女性副検事のことも内部での名誉毀損も予想外の展開がどんどん起きてしまって、思い描いていたような現実ではないということに2人で絶望しています。子どもにも2回目の会見後に被害を受けたことを言ったので、子どもはまだ小さいしあまり分かっていないですが、それでも母に対して気を遣うようなことをしています。 あとは弁護士の先生がずっと伴走してきて、一緒に闘ってくれているお医者さん、心理士の先生、現職の検事、事務官、私の親しい方々もずっと応援してくれているし、一緒に戦ってきた警察官の方、私がサポートしてずっと一緒に闘ってきた被害者の方が、今度は私を支えたいと言ってくださっていたり、会見後にたくさんの面識のない方々が、全部で300件ぐらいメッセージを送ってくださったりして、その中には犯罪被害者当事者の方や、それを支援する方々、団体の方や全国から弁護士さんとかジャーナリストの方、本当に一般の方、たくさんの方が共にいます、共に闘いますと、これは自分事ですと、これはあなただけの事件ではなくみんなの事件だと、正義があることを証明しようというふうに言って、毎日のようにメッセージが送られてきていて本当にありがたく感じています。 Q 広がっていく「支援の輪」が大きな力になっていると。 A 元警察官の方で一緒に仕事をしてきた同志でもあり、今は友人なのですが、たくさんの現職の検事や事務官や警察官の方も応援してくれている中で、彼が今は別の仕事をされているので「一番自分が動きやすい」ということで支援の会を立ち上げてくださって、私を支えることが、私が守ってきた方々を支えることでもあるし、私がこれから今後守っていくであろう方々を支えることにもつながっていくから、私を支援する会を作りたいといって作ってくださいました。 本当にありがたいし、力づけられていますが、やはり家族、夫もですが、母は毎日泣いていますし、母に言っていなかったのですが、2回目の会見後に母に打ち明けた。母は、自分の娘が誇りを持って検事の仕事をしてきたのに、なぜ検察庁にこんなにもひどい仕打ちをされなければならないのかと毎日のように泣いていますし、きょうだいもそうですが、被害者当事者だけでなく家族も苦しめることであるということを、検察庁に分かってほしいと思います。速やかな、適切な対応を求めたいです。