【赤裸々に語る】『全てを彼から学んだ』元検事正からの性加害訴える女性検事が激白「何度も殺された」 検察トップの犯行は「検察組織の土壌が作り上げたもの」「私は検事の仕事をしたいだけなのに…」(単独インタビュー全文掲載=後編=)
■「私は検事の仕事をしたいだけなのに…」「検察に何度も殺された」
Q 会見の中では、「検察に殺された」と表現していたが、それほどの苦しみの感じ方をしたと。 A そもそも北川被告自身が検察庁の象徴だった。検察庁の象徴であった人からレイプされて苦しんで、被害申告して、そしたら検察庁の現職の副検事から事件を潰されそうになって、さらに名誉毀損もされて、その副検事に同調した検察幹部らが同じように誹謗中傷して、それを何とか助けてくださいと言っているのに、検察組織が適切な対応をしない。 私は大好きだった検察庁から何度も何度も何度も何度も傷つけられて、自分は検事の仕事がしたいだけなのに。そういう意味で「何度も殺された」と言っています。 Q 女性副検事については「信頼していた」と話していたが、女性検事から見てどのような人物だったのか。事件後や復職後はどのように接してきたのか。 A 元々は彼女が事務官の時に知り合って、彼女もすごく正義感の強い方だと思っていたので、私のことも応援してくれていたので、2人でランチに行ったり、そういう親しい関係があったからこそ事件の時に懇親会に誘った。その後はほとんど接点を持たなかったですが、それでも副検事になられて頑張っているのだなと思っていた。 今回、事件関係者になりましたので、被害申告してからは一切接触してなかった。接触するなと私も言われていましたし、彼女には私が被害申告したことで事情聴取とかで迷惑をかけてしまって申し訳ないとずっと思っていました。 復帰した後、同じ職場だと分かっていたので迷惑をかけたことをお詫びしたいと思って、彼女に声をかけていいかと検察庁に聞いたら接触しないようにと言われたので、それは今後裁判も控えているし接触してはいけないと思って、同じフロアですが、彼女に会わないようにするために自分の執務室から出ないように心がけて、女性トイレも同じフロアの女性トイレを使わずに私は違う階の女性トイレを使うようにしたり、職員が乗るエレベーターも使わずに階段や荷物を運ぶエレベーターを使うようにしたり、職員が出勤退勤する時間や昼休みの時間などは避けてとにかく人に会わないようにしたり、マスクをして顔を隠したりして。 私がまるで犯罪者かのようにこそこそこそこそ振る舞いながら、彼女に気を遣ってきました。そんなふうにして気を遣ってきたその相手が、私に対してそういうことをしていたということは、すごくショックでした。