自分は普通にしているつもりなんですけど──さかなクンの、「奇跡すギョい多い」人生
「今、ウクライナの皆さまが大変な状況がずーっと続いてますよね。先日、イベントにお招きいただいたら、ウクライナ人の親子の方が来てくださって、『さかなクン大好き』っていう手紙をくださいました。頭のハコフグは、ウクライナの国旗の色、青と黄色ということもありまして、すごく喜んでくださいました。海外でも、ご当地の子どもたちと触れ合い、お魚の絵を書くと、やっぱりすギョい喜んでくださるんです。コロナが収束して、また海外へ伺う機会ができましたら、またたくさんの方々と、お魚の感動を分かち合いたいと思っています」 これだけは譲れないという、好きな何かを見つけること。そしてそれを追求し、コツコツと積み上げること。やがてそれは、大きな世界観に繋がっていく。「自分の場合はそれが、お魚でした」というさかなクン。「お魚からいただいたギョ縁、ギョ機会」を糧に、大海原を泳ぎ続ける。 ____ さかなクン 東京都生まれ、神奈川県綾瀬市育ち。魚類学者、画家東京海洋大学名誉博士・客員教授。魚の情報や正しい知識・おいしい食べ方や環境問題・漁業従事者とともに未来の漁業を考えるため、全国各地で講演を行っている。2010年、絶滅したと思われていたクニマスの生息確認に貢献。海洋に関する普及。啓発活動の功績が認められ、「海洋立国推進功労者」として内閣総理大臣賞を受賞。2022年9月1日、自叙伝「さかなクンの一魚一会~ まいにち夢中な人生!」(講談社)を原作とした映画「さかなのこ」が公開予定。