【独自解説】“戦うリーダー像”をアピール!トランプ前大統領が党大会初日にサプライズ出席!勢いづくトランプ陣営にイーロン・マスク氏は毎月71億円の献金へ
そして、長い間父親と不仲と言われた長女・イバンカ氏。トランプ前大統領は何度か離婚したり結婚したりしています。その中でイバンカ氏の母親は亡くなっているんですね。その「亡くなった母親が父親を見守ってくれたんだ」というようなことを言って、やはりここも、家族として心配をしていたという表現をしています。やはり、共和党の支持者からすると最高の盛り上がりになるためには、この二人が勢揃いの姿を最終日に見せたら、「もうトランプ前大統領の勢いは止められないよ」というので期待をされています。これがサプライズになるかと思います。最終日の演説も、バイデン政権を非難する言葉も全部やめて、この団結と”United”という言葉に集中する原稿に変えていると言われています。
副大統領候補 人選のワケはトランプ前大統領とバイデン大統領の自動車業界をめぐる争奪戦
もう一つです。これも予定通りというよりは、人選はしているけれども名前はなかなか明らかにしなかったんですが、「副大統領候補」を今回発表しました。正直申し上げて、トランプ前大統領は大統領になったら、全部自身が決めるので、副大統領というのは本当のNo.2になるかどうかということなんですけれど、やっぱり選挙戦を一緒にこれから戦いますので、大切なのは「どんな『物語』を持っている人ですか?その人をどうやって選んだんですか?」ということになるんです。
今回、副大統領候補に選ばれたJ・D・バンス上院議員ですが、まず年齢にご注目です。39歳。事実上40歳下の方を選んだということになります。もちろん良くない想像ですが、トランプ氏が大統領になってから、何かしら健康上の問題が発生して、大統領を続けられないという場合は、この人がもうその時点での選挙なしで大統領になります。次世代を象徴する年齢である。50代でもない。上院議員ですけども非常に若い。まだ1期目です。この人は、オハイオ州生まれです。オハイオ州には日本の自動車工場もありますけれども、“錆びついた地域”というあだ名で呼ばれて、昔からある製造業が儲からなくなって、白人の人たちも白人なのにアメリカでは非常に暮らしが辛いというところで生まれ、おじいちゃんおばあちゃんに育てられました。つまりご家庭にちょっと事情があったということになります。しかも、これアメリカの政治家になるために大事です。戦争に兵士として行った経験がある。そして、苦学してエール大学という大変優秀な大学を出て、経営のコンサルタントとして成功し、そしてこの地域で生まれた人たちの人生を描いた本でベストセラー作家になり、そしてトランプ氏の応援を得て上院議員になった。つまり、政治のおかげで白人で恵まれない境遇になっていた、つまりトランプ前大統領の一期目を支えた人たちの思いを、まさに“アメリカンドリームで跳ね返した”ということを共和党の大会で強調できるような人を選んだということになります。下馬票では、黒人を選ぶんじゃないか、女性を選ぶんじゃないかと言われていました。これは、アメリカの大統領選挙の戦い方の一つの方法ですが、その時点で「ここの票は弱いよね」というところは少し押したいと、そのためにこの方を副大統領候補にします。でもなったら大統領が万能で全部やるということもあります。
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