食品価格にコスト上乗せを 農水省、業者に努力義務
農林水産省は12日、食品の生産や流通に関わる事業者に対し、肥料や燃料といったコストをきちんと反映した取引を行うよう、努力義務を課す方針を固めた。農家や加工業者がコスト高騰分を取引価格に十分に上乗せできず、経営が悪化していることに対応する。 農家などの売り手側にはまず生産などに要するコストを明確にするよう促す。小売業者など買い手側に対しては、値上げの要請があった場合に速やかに協議に応じるよう求める方向だ。取り組みが不十分な場合には指導や勧告を行う。 来年の通常国会で関連法案の提出を目指している。