【佐世保競輪(モーニング)FⅡ】「よくあること」慌てずセッティング修正した永井哉多は「今期の中で一番」
<9日・佐世保競輪・初日> 【記者コラム・森川和也の追走一杯】 道具を使うスポーツの難しさが詰まった話だった。2Rを制した永井哉多は前検日、佐世保に届いた自転車のセッティングがズレていたため修正した。「よくあるんですよ。配送中に振動で位置がズレることが。直したら、今期の中で一番でしたね」と不幸中の幸いだった。 以前にこんなことも。「前期最後の6月武雄(2、2、決勝6着)は、配送でズレたセッティングが奇跡的にばっちり合っていたんですよ」。アクシデントが偶然の幸運となって、8場所ぶりの決勝進出を果たしたそうだ。 「自分は感覚で走るタイプで、少しの違和感でも気づくんです。体の状態でセッティングも変わってくる。だからメモを取ったり印を付けていても、その時で合ったり合わなかったりで」。レースもセッティングも生き物。奥が深い世界だ。▼準決5Rは車番こそ悪いが、125期の森柾斗と松本昂大を踏み合わせて一気に捲る。7―3―245。 ▼6R(西村剛)初日は武田和也に叩かれたが番手にすっぽりで2着。「突っ張れなかったし、力も技術もない」とレース内容のまずさにうなだれたが、前々に踏もうとする意識はかなり高い。入田龍馬、眞砂英作に点数で劣っているがライン3車の上、番手の本馬鎌が2番車なら打つ手は十分にあるはず。4=2―137、1―4=23。