「妻を殺害したのは私ではありません」 元長野県議会議員の丸山大輔被告 起訴内容を否認 【長野】
被告は「妻を殺害したのは私ではありません」と起訴内容を否認しました。 殺人の罪に問われている元県議会議員・丸山大輔被告の裁判員裁判が始まりました。 事件が起きたのは3年前の9月。 塩尻市の酒造所の事務所兼自宅で丸山希美さん(当時47歳)が首を絞められ死亡。 その後捜査は難航し、容疑者の逮捕・起訴までに1年以上かかりました。 ■丸山大輔被告(2022年9月) 「やっぱり早く犯人が見つかってほしいという思いはありました。なんでそんなことになってしまったのかが分からないままで、なかなか気持ちの整理がつかない状態で今もいます」 「被害者の夫」としてこのように話していたのが、元県議会議員の丸山大輔被告(50)です。 裁判の争点や証拠関係を絞り込む公判前整理手続きが、9回にわたって実施された結果、裁判は予備日を含め合わせて23日間の審理、判決は12月23日に言い渡されることになりました。 今回の裁判は、裁判員裁判です。 裁判員は検察と弁護人の主張を基に、「丸山被告が犯人かどうか」の判断を迫られます。 そして起訴から666日後の16日、初公判を迎えました。 ■吉田一平アナウンサー 「今回の裁判は丸山被告が犯人かどうか、検察と弁護人は真っ向から争うことになります。傍聴券を求めて多くの人がいます」 傍聴券を求めて列に並んだのは318人。倍率はおよそ7.7倍となりました。 (Q夫婦間のトラブルは聞いたことあるか?) ■丸山被告の同級生 「僕のところにトラブルいう話はなかった、仲のいい夫婦だった。本当のことをどう話していくのかが、一番裁判で知りたかったこと」 ■記者 「今、丸山被告を乗せた車が裁判所の中に入ってきました。こちらから中を見ることはできません」 丸山被告は黒いスーツに青いネクタイを着用し、落ち着いた様子で入廷。 坂田正史裁判長に起訴内容について問われると、「妻を殺害したのは私ではありません」と否認しました。 冒頭陳述で検察側は、「借金や自身の不倫関係が動機となり、第三者の犯行を装って希美さんを殺害した」などと主張。 一方、弁護側は「検察の主張や証拠は間接的なもので、被告が犯人であることを証明するものではない」として無罪を主張しました。