争点は「被告が犯人かどうか…」 妻殺害の罪で起訴 16日に元県議・丸山大輔被告の初公判 弁護側は無罪主張の方針【長野】
妻を殺害したとして逮捕・起訴されている元県議・丸山大輔被告の裁判員裁判が16日、長野地裁で始まります。 争点は「被告が犯人かどうか」。 初公判から判決までに69日かかり、県内では過去最長の裁判となります。 事件は3年前の9月に発生しました。 ■記者(当時) 「国道153号沿いの住宅地です。きのうこちらの家で遺体が見つかりました」 塩尻市の酒造所の事務所兼自宅で丸山希美さん(当時47歳)が首を絞められ死亡。 その後捜査は難航し、容疑者が逮捕されるまでに1年以上かかりました。 ■丸山大輔被告(2022年9月) 「やっぱり早く犯人が見つかってほしいという思いはありました。なんでそんなことになってしまったのかが分からないままで、なかなか気持ちの整理がつかない状態で今もいます」 元県議会議員の丸山大輔被告(50)は当時、「被害者の夫」としてこのように語っていました ■記者(送検時) 「丸山容疑者を乗せた車が長野地検に入っていく。中は見えず丸山容疑者の様子はうかがいしれない」 丸山被告は事件発生から1年以上経った2022年11月、妻・希美さんの首を絞め、窒息死させた疑いで逮捕され、その後、起訴されました。 それから、裁判の争点や証拠関係を絞り込む公判前整理手続きが9回にわたって行われ、裁判は16日の午前10時から長野地裁で開かれることになりました。 予備日を含め合わせて23日間の審理が予定されていて、判決は12月23日に言い渡されます。 争点は「犯人性」。 丸山被告が犯人かどうかを、検察と弁護人が真っ向から争うことになります。 起訴状によりますと希美さんが殺害されたのは午前1時半ごろから午前3時ごろまでの間とされています。 一方、丸山被告は警察の調べに対し、その時間帯は「長野市の議員宿舎に宿泊していた」と供述しています。 ■丸山大輔被告 「防犯カメラの数自体が非常に足りていないので、手掛かりが不足している状態なのかなとすごく感じました」 逮捕前、希美さんの葬儀を終え、手掛かりの少なさを嘆いていましたが、その防犯カメラが一つの証拠となりました。 捜査関係者によりますと、事件当時に乗っていたとみられる車が複数の防犯カメラに、映っていたということです。 弁護人は「被告は当時事件現場には行っていない」として無罪を主張する方針です。 初公判から判決まで69日かかる予定で、県内で開かれる裁判員裁判としては過去最長。 注目の裁判が16日始まります。