【秋華賞】決め手は連対率50%超え「牝馬の国枝」 ステレンボッシュの二冠達成をデータが後押し
ローテーションの傾向が変化
2024年10月13日に京都競馬場で行われる第29回秋華賞。昨年、リバティアイランドが牝馬三冠を達成したのは記憶に新しい。同馬は桜花賞、オークス、そして秋華賞しか3歳限定戦を走っておらず、同じく三冠牝馬の2018年アーモンドアイ、2020年デアリングタクトの2頭も秋華賞はオークスからのはぶっつけ本番だった。 【秋華賞2024 推奨馬】全28回で勝66.7%で複88.9%の強データを持つ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 一方、それ以前の三冠牝馬の2010年アパパネ、2012年ジェンティルドンナは秋初戦にローズSを使われていた。このように近年は狙ったレース以外をできるだけ使わないローテーションが主流。今年も桜花賞馬ステレンボッシュ、オークス馬チェルヴィニアがそろってオークスからの直行となっている。 競馬観戦にはもってこいの季節となってきたが、淀で最後の花を咲かせるのはいったいどの馬か。今回はGⅠということで過去15回のデータを使い検証していく。 ☆所属 美浦所属馬は107頭が出走して3勝(8連対)、栗東所属馬は156頭が出走して12勝(22連対)と後者が優勢となっている。 美浦所属馬では国枝栄厩舎が【3-2-0-4】連対率55.6%と抜群の成績。過去にはアパパネやアーモンドアイが牝馬三冠を達成。今年は桜花賞馬ステレンボッシュが同厩舎から出走予定で当然ながら注目の1頭となる。 ☆キャリア 最も連対馬が出ているのはキャリア6戦で8頭。ただし、各好走率まで見るとキャリア4~8戦まで大きな差はない。キャリア9戦以上は連対率がガクッと落ちる(今回は該当馬なし)。 ☆前走クラス 重賞以外から挑んで勝利したのは、2014年のショウナンパンドラ(重賞昇格前の紫苑S)だけ。条件戦からも2着馬2頭が出ているが、それ以外の連対馬27頭は前走で重賞を走っていた。 重賞組のなかでは、前走GⅠ組が【5-1-2-20】勝率17.9%、連対率21.4%、複勝率28.6%で他に大きな差をつけている。ちなみにGⅠ組はすべてオークスだった。 ☆主な前走レース 連対数だけならローズS組が13連対(5勝)と一番多い。ただ2015年にミッキークイーンが勝利して以来、勝ち馬が出ていない。これは翌年の2016年から紫苑SがGⅢに昇格したのが少なからず影響していると考えられる。 2016年以降での連対数を比較すると、オークスが6連対(5勝)、紫苑Sが7連対(3勝)、そしてローズSは2連対(0勝)。紫苑Sの台頭とともに、ローズSの存在感がなくなっているのが分かる。今回は2016年以降の成績から前走ローズS組は割り引き対象とする。 ☆前走着順 勝ち馬が出ているのは前走4着以内のみ。勝率は同2着馬が14.7%でトップだが、連対率で見るといずれも17~18%台とほぼ同率だった。一方、同5着からは連対馬が2頭出ているが、同6着以下からは連対馬も出ていない。 ☆前走着差 前走2着以下から勝った8頭はすべて0.4秒差以内負け。その成績は【8-6-5-56】連対率18.7%。一方、0.5秒差以上負けだと【0-2-3-101】連対率1.9%で好走率は大きくダウンする。 ☆前走人気 勝ち馬はすべて前走4番人気以内に支持されていた。特に同1番人気は【11-3-5-35】勝率20.4%、連対率25.9%、複勝率35.2%と抜群。また同5番人気以下は【0-5-4-110】連対率4.2%、複勝率7.6%となっている。 ☆前走距離 母数はそう多くないが、前走1700m以下だった馬は馬券に絡んでいなかった。