武豊不在のグランプリはどうなる? 過去4度しかないレアケースは順当決着も大波乱も…
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] レース2日前の20日にドウデュース(牡5・友道)が右前肢跛行で出走を取り消し。鞍上の武豊は「風邪」のため土日の騎乗を見送った。 年末の風物詩、有馬記念が武豊不在で行われるのは2015年以来、9年ぶりのこと。そして、武豊がデビューした1987年以降、武豊不在の有馬記念は、実は過去4度しかなかった。グランプリの顔としてほぼ毎年参戦し、池添と並んで最多4勝をマークしてきた存在感たるやすさまじいものがある。果たして、レジェンドがいないグランプリはどういう結末を迎えるのか? 武豊が最初にGP不在だったのはデビュー年の1987年。この年は10番人気の伏兵メジロデュレン(村本善之)が優勝した。2着は7番人気ユーワジェームス(安田富男)、3着にも14番人気ハシケンエルド(飯田明弘)という大波乱。枠連の4―4が1万6300円という万馬券決着だった。 次に不在だった1994年は、単勝1・2倍の断然人気だったナリタブライアン(南井克巳)が1着。2着が6番人気ヒシアマゾン(中舘英二)、3着が4番人気ライスシャワー(的場均)で、こちらは馬連820円の順当決着となった。 騎乗予定だったローズキングダムが出走取消となった2010年は、1着が2番人気ヴィクトワールピサ(M・デムーロ)、2着に1番人気のブエナビスタ(C・スミヨン)、3着が14番人気トゥザグローリー(C・ウィリアムズ)と外国人ジョッキーが上位を独占。3着ヒモ荒れの3連単は6万770円の結末だった。 2015年は波乱傾向を強めて、1着=8番人気ゴールドアクター(吉田隼人)、2着=5番人気サウンズオブアース(M・デムーロ)、3着=4番人気キタサンブラック(横山典弘)。1~3番人気が揃って馬券圏外に敗れ、3連単は12万5870円という高配当決着となった。 レジェンド不在5度目となる暮れのグランプリ。果たして今年は、94年のように「順当」なのか、それとも87年のような「大荒れ」になるのだろうか。
東スポ競馬編集部