写りがエモいとZ世代に人気“オールドコンデジ”、中古カメラを買う際に覚えておきたいこと
しかも、1枚撮影すると次の撮影まで5~10秒も待たされるとか、バッテリーが1~2時間しか持たないとか、今から思うと製品としてどうよ、って感じだったのである。 だがしかし、デジタル機器黎明期のあるあるで、一度走りはじめるとそのあとの進化が速いのだ。 1997年には、オリンパスの「C-1400L」が100万画素に到達。あれよあれよという間に、2000年には200万画素が当たり前になり(ちょうど、シャープがカメラ付ケータイを発売した年だ)、デジタルカメラの普及がはじまる。
そうなると開発はさらに加速。いつのまにか300万画素400万画素と増え、2006年には1,000万画素を超えた。2010年代には、イメージセンサーがCCDからCMOSセンサーへ切り替わり、画素数競争も1600万画素で一段落するのである。 1600万画素CMOSセンサー時代になると、今使っても「古いカメラならではの面白み」があまりない。当時の雰囲気を思い出しつつ「オールドコンデジ」として楽しむなら、ゼロ年代から2010年ちょいすぎくらいの製品かなと思う。 ■バッテリーと記録メディアに注意 ただ、2004年のカメラといっても実に20年前。デジタル機器の20年であるから、壊れずに動いてくれるか、も含めて注意点が3つある。そこからおさえていきたい。 ひとつめはバッテリー。初期のモデルや、廉価モデル(低価格で質感もプラスティックなエントリーモデル)は単3型乾電池2本、あるいは4本で動作するものが主流だったので、今でも問題なくバッテリーの入手はできるし、充電式のニッケル水素電池を用意すればいい。
問題は、リチウムイオンバッテリーを用いるモデルだ。当時のバッテリーがまだ使えるかどうか。 手元にある15~20年前のオールドコンデジの復活を試みたところ、意外にも生き返ったバッテリーが多かったが、なかにはどうやっても充電できなかったものや、一晩充電器に入れて放置したら何とか復活したものもあった。これはもう試してみるしかない。 もし、バッテリーが膨らんでいたりしたら危険なので、即座に処分すること。 コンパクトデジカメのバッテリーはメーカーごとの互換性はないし、たとえ同じメーカーでも機種ごとに違うことが多かった。現在、バッテリーだけの入手は困難かと思うから、チェックは必須。