【40代、50代・痛みも疲れも「脱力」で解消! ①】「ボディマップ体操」でうっかりぶつけにさようなら!
ボディマップ体操のやり方
【1】頭や顔をさする 両手で髪をかき上げるように、頭全体を数回さする。続いて、両手で顔を洗うように顔全体を数回こすり、歯をカチカチさせながら顔の輪郭を数回さする。
【2】肩と腕・手をさする 右手で左側の首から肩まで、続いて肩から手首までを数回さする。左手で右側にも同様に。右手で左手のひらや指先、手の甲を数回さする。左手で右手にも同様に。 【3】胴体をさする 両手で肋骨まわりを数回さする。両手で腹部を数回さする。続いて両手の甲で背中から腰にかけて数回さする。
【4 】脚・足をさする 両手で右脚の付け根から膝まで→膝から足首までを数回さする。続いて、両手で右脚の裏側を付け根から膝裏まで→膝裏から足首までを数回さする。左脚にも同様に。 床や椅子に座って、両手で右足の甲や裏も数回さする。左足にも同様に行う。 「こうしてさすった部分を脳にインプットしていきます。定期的にスポーツをしているという人も、実は決まった部位しか動かしていないことがあります。このボディマップ体操で、特に普段あまり動かしていないところ、動かしにくいところを意識して長めにさするといいでしょう。 ボディマップ体操を繰り返し行うことで、脳や神経が活性化して、体の地図が鮮明になり、結果的に体の余計な緊張が取れて、体の動きも軽快になっていきます」 次回は、肩や腰の力みを取る「脱力」方法を教えてもらう。
【教えてくれたのは】 鈴木亮司さん パーソナルトレーナー。「頑張らない筋トレ『体芯力®』」パーソナルトレーナー、日本体芯力協会会長、認知動作型トレーニング指揮者、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定トレーナー。高校卒業後、トレーナーの専門学校入学とともに格闘技を始め、総合格闘技やK-1などで活躍。選手引退後の2010年、トレーナー活動に専念。東洋医学や武術を研究し、体育学の権威である東大名誉教授・小林寛道氏による理論の裏付けを得て、独自の「体芯力」を考案。プロのアスリートから90歳以上の高齢者まで数多くのパーソナルトレーナーを務める。著書に『「脱力」はなぜ体にいいのか』(青春出版社)など多数。 撮影/フルフォード海 取材・原文/山村浩子