【40代、50代・痛みも疲れも「脱力」で解消! ①】「ボディマップ体操」でうっかりぶつけにさようなら!
忙しい日々を送る私たちの体には、知らないうちに力が入っている。実はこうした体の緊張がプチ不調の大きな原因となっている可能性も。そんな現代人が今、すべきこととは?「頑張らない筋トレ『体芯力®』」パーソナルトレーナーの鈴木亮司さんに伺った。
現代人は知らないうちに体を緊張させている!
「私たちはストレスを受けると、気づかないうちに体に力が入ります」。 そう説明する鈴木さん。 「毎日、やらねばならない仕事の山や複雑な人間関係などで、大きなストレスを感じている人も少なくないでしょう。さらにそれだけでなく、光刺激も大きなストレスになっています。現代の生活の中には、自然光以外に部屋の照明やスマホ、パソコン、テレビなど、多くの光刺激があふれています。 昔の人の、日の出とともに起きて暗くなると寝るという生活では、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが自然にとれます。しかし、現代のように夜になっても光を浴びる生活では常に交感神経が優位、つまり心身が緊張した状態が続いています。 また、遠くを見る機会が少なく、近くばかりを見ているので、ピント調整をする筋肉である毛様体筋が常に緊張しています。さらに、近くばかりを見ているときは頭の動きも止まり、すると、耳の奥にある平衡感覚を司る三半規管の機能が衰え、体のバランス感覚が狂い、姿勢がくずれ、その結果、筋肉に不自然な力みが生まれます。 例えば、証明写真を撮影するとき、真っすぐに座っているつもりなのに、『右肩をもう少し下げてください』などと言われたことはありませんか? これは三半規管のバランス感覚がくずれていることで起こります。 そして、体が前に傾いた猫背の状態を長時間続けていると、横隔膜の動きが悪くなり、呼吸が浅く早くなります。これも自律神経を乱す大きな原因です。 こうした状態が日常化することで、体の歪みや首・肩のこり、痛み、疲れが取れない、不眠といった不調になっていくのです」 《こんな症状は「体の力み」が原因かも!?》 ●首こり ●肩こり ●腰痛 ●膝痛 ●疲労感 ●眼精疲労 ●顎関節症 ●不眠 ●うつ症状 「そこで私が提案しているのが、『まずは体の力を抜きましょう!』ということなのです」