安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ
「首相夫人は公人ではなく私人である」 故・安倍晋三元首相の妻・昭恵氏(62)について、政府がこんな答弁書を閣議決定したのは2017年3月だった。その昭恵氏が今週末にも米国を訪れ、トランプ次期大統領(78)との会談を模索しているーーとFNNが報じ、再びネット上で「私人」論争が浮上した。 【写真】自民・丸川珠代候補まるで「悲劇のヒロイン」…昭恵夫人を傍らに“安倍先生”にすがる涙の街頭演説 FNNによると、昭恵氏は南部フロリダ州にあるトランプ氏の私邸を訪問する予定で、あらためて日本とトランプ氏との関係を再構築する狙いがあるとみられているという。 トランプ氏は大統領選後、カナダのトルドー首相(52)やフランスのマクロン大統領(46)ら各国首脳と相次いで会談。一方、石破茂首相(67)は11月中旬に南米で国際会議に出席した後、帰国途中でフロリダ州に立ち寄り、トランプ氏と会談することを模索していたものの、結局、見送りとなり、与党の保守系議員などから外交力を疑問視する声が上がっていた。 ■日本政府などが早期の石破首相、トランプ会談実現のために橋渡し役を“依頼”? 安倍元首相とトランプ氏がかつて近しい関係にあったからといって、妻である昭恵氏が自ら進んで「私が橋渡し役になるわ」などと言い出すはずもない。日本政府などが石破×トランプ会談の早期実現のために橋渡し役を“依頼”したと考えるのがふつうだろう。 このため、SNS上ではこんな声が飛び交っている。 《昭恵さんが日米関係の再構築に一役買う?どういう立場で?公人でもなく、総理夫人でもないが》 《元総理夫人とはいえ、今はただのおばさん。その私人に政府は仲介役を頼むのか。情けない》 《旅費は誰が出すの?私人の訪米に。何かあったら誰が責任を取るのだろうか》 ちなみに石破首相は2018年、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューでこう答えていた。 「トランプ大統領とゴルフをしたり、トランプ・タワーに行ったりする必要はない」「日本は手ごわいと思わせることが重要で、取引のためのカードを用意する必要がある」 果たして昭恵氏に託された石破首相の「取引のカード」とは一体何なのか。 ◇ ◇ ◇ 少数与党に転落し、支持率回復の兆しが見えない石破政権。●関連記事【もっと読む】で『「石破×トランプ会談」実現暗礁で透けるシゲル・パッシング…対米外交の前途にも暗雲』【さらに読む】で『米中対立“激化”待ったなし! トランプ「対中強硬」人事で石破外交が突き付けられる不安材料』を取り上げている。