60代、「ひとり時間」こそ人生を豊かにする。ストレスが軽減され、自信も生まれる
家族と一緒に住んでいるとなかなかひとりになれる時間がない、という人もいるのではないでしょうか? 「ひとりになり、頭を整理する時間こそ豊かになれる」と教えてくれたのは、50代や60代に関する著書を多数持つ、ブロガーの中道あんさんです。ひとり時間をもつメリットと、意識的に時間をつくるコツについて語ってもらいました。
ひとりを楽しむことが人生の豊かさにつながる
久しぶりに、お気に入りのホテルのラウンジにひとりでお茶したら、心が大喜びしているのを実感しました。私は子どもと3人で暮らしており、家族との関係性はとてもいいほうです。でも、家に家族がいればひとりになりづらく、部屋にこもって仕事をしていても、なんだか気になってしまう。これはきっと母親だからだと思います。そういうときは、思いきって朝から出かけてしまうことにしています。 その日も、家を出たのはいいけれど、どこで、なにをしようか決めきらないまま駅についてしまいました。はじめは神社やお寺でもお参りして静寂の中で自分と向き合おうかしら、などと思ったのですが、なんだかちょっとピンとこない。ということで、心地よくて自分が整えられるお気に入りのホテルのラウンジに行ったのです。これが、本当に大正解! 自分らしいひとり時間を過ごせる場所をもつというのは人生の充実につながります。 とはいえ、まだまだ「ひとり行動はさみしいものだ」「ひとりになりたいけれど、そんな時間はない」と感じる人も多いです。でも、ひとりでなにかをするときにこそ「自分自身」が分かってくるのだと思います。
●自己理解が深まる
静かに自分と向き合うことで、普段気づかない感情や思考を整理できます。これにより、自分の本音に気づき、どんな価値観をもっているのかを深く理解できるようになります。
●クリエイティブな発想が生まれる
ひとりでボーっとしているときほど、脳が「ひらめき」を生み、アイディアや自由な発想がしやすくなるように思います。
●冷静な判断ができる
ひとりで考える時間は、感情に流されずに論理的に物事を考えやすいです。焦りや不安を落ち着かせ、より客観的に状況を判断する力が強化されるように感じます。