「感覚的にはエギに近い」でかいブラックバスにポンと食わせる流行テク!
近年話題となったテクニックやルアーを達人たちが一挙指南! マスターしきれてなかった人、知ってたけどどうやるのかわからなかった人、そもそも知らなかった人…etc。とりあえず、ココに載ってるテクは覚えておいて損はなし! まんべんなくマスターするもよし、ひとつだけ極めるのもよし! いいテクとの出会いがありますように。 [写真]「感覚的にはエギに近い、ポンと食わせる」レイジースイマーのスペックと価格
三原直之(みはら・なおゆき)
あらゆる魚の生態、タックル、環境と多岐に及ぶ膨大な要素をインプットし、釣るための絶対解をストイックに導き出すこだわりの釣り人。突然のトーナメント引退宣言はいまなお衝撃を与えている。イマカツプロスタッフ。
ルアーの本質に逆らって止め、疑念を打ち消して止める
「イメージとしてはノーシンカーよりも遅く沈む存在感のあるノーシンカー。サイトでもブラインドでもバスが居そうなところで止めておいて、なにかにコンタクトした瞬間にコツンと。足元まで寄せてきて最後に食うこともあります。エサを追い込んだと思うスポットに誘導するのもやり方ですね。感覚的にはエギに近いかも(笑)」 超デッドスローで引けるスイムベイトとして注目されたレイジースイマーだが、さらにスローダウンしてほぼ止めるのが三原流だ。 「テールとか胸ビレの水受けとか、しっかりと水をかむ構造だから止められるんだと思います」 そしてさらに注目は、ハイシーズンが冬だということ。 「1月末に東条湖でゆっくり引いてたらでかいのが突然現れて、『どうしよう』と、迷って止めてたらそのままポンと食ったいうのが始まりです。むしろ夏とか秋とかはバスの動きが速くなるのでスルーされちゃうんですよね。カスミでも釣れてるんで、一概には言えませんが、クリアな方がもちろんいいはず。いずれにせよ、成功体験がないとこのサイズのルアーを止めることは難しいですよね」
◆サイズの使い分け 頻度としてはオリジナル(6in)が9割。9inはロクマル狙いなど、ドでかいエサを食べている時が出番となる。 ◆シンカーの位置 アゴ下と胸ビレの下にネイルシンカーを埋め込む。メーカーは不問だが6inでアゴに0.5、胸ビレに1.8gなど、計2.2~2.5gが多い。 ◆タックル選びの注意点 弛ませたラインから一気にかけるハイギアリールがマスト。軟らかいロッドはラインの動きに干渉するので不向きだ。 ◆バスのスピードに合わせる 代謝が下がってバスがスローに動く冬だからこそ、レイジースイマーのスローな動きにシンクロして思わず口を使う。操作云々よりも釣り人が信じて止め切れるかが重要になる。 ◆緻密な計算も必要 止めるだけとは言うが、ラインを弛ませてラインの重さで食わせるスポットまで誘導するのはテクニカルそのもの。釣れれば喜びも大きい。 ◆太いラインで動かす 完全に止めるのではなく、ラインの重さで引っ張られてナチュラルに動くような太いラインがおすすめ。推奨は16からだが、三原さんはエクスレッドの20lbを使っている。 ◆スローなバスに効く 冬に発見したこともあり、低水温期がベスト。アフターにももうワンチャンあるが、ハイシーズンの可能性は低め。
マスタータックル
●ロッド:ロデオライドリバイバー70XH バトルクライ(イマカツ) ●リール:グラビアス/8.1:1(ジーニアスプロジェクト) ●ライン:ソラローム エクスレッド20lb(東レ) 弛ませたラインから一気にかけるハイギアリールがマスト。軟らかいロッドはラインの動きに干渉するので不向きだ