少年時代は背中に墨で背番号「3」、大学時代は寮で熱唱し近隣トラブル…“絶好調男”中畑清氏が語る成長秘話 巨人からのドラフト指名も喜べず!?
憧れの人・長嶋茂雄氏「瞳はブルー」
ドラフトで3位指名された中畑氏は巨人に入団。結局、ドラフトにかからなかった駒澤大学同級生の平田薫氏と二宮至氏も、太田監督の働きかけによりドラフト外で巨人に入団した。 徳光: 巨人に入って長嶋さんと会ったときはいかがでしたか。 中畑: 今でも忘れられませんね。まともにじっくりお話ができたのは、入団して宮崎のキャンプの初日、篠塚と我々3人(中畑氏、平田氏、二宮氏)が監督室に呼ばれたとき。「君たちは将来のジャイアンツの幹部候補生だからな」って言われた。 そのとき、初めて長嶋さんの顔をじっくり見たんですけど、黒い瞳がね、吸い込まれるようなブルーだったんです。黒じゃないんですよ。 徳光: 分かります。そういうことありますよね。長嶋さんの瞳がブルーだったりグリーンだったりするときが。
ルーキーイヤーに張本勲氏のせいで大目玉!?
中畑: 僕、1年目は張本さんの部屋子だったんですよ。 徳光: えっ、同じ部屋だったんですか。どうでしたか。 中畑: 最悪ですよ(笑)。もう酷かったです。練習熱心ですけど、遊びも熱心だから。 地方に行ったときの夜に「お前も付いてこい」って言われて…。「ハリさん、あのう、門限なんですけど」。「何言ってんだ。門限なんか俺が一言いえば大丈夫だ。コーチに電話しとくから」って言われて、「ほんとですか」って言いながら、内心、心配でしたよ。 中畑: そしたら、案の定、次の日の朝、練習始まった瞬間に国松(彰)コーチから、「1年目でなんだ。門限を破ったりして。この野郎! お前、自分の立場を分かってんのか」って、脛をこっつんこっつん蹴られるんだから。「すみません。でも、張本さんが」。「何が張本さんだ。張本に言われたからって、自分から帰ってくるのが当たり前だろう。新人が(こっつん)、新人が(こっつん)、新人が(こっつん)」って(笑)。 (BSフジ「プロ野球レジェン堂」 24/8/20より) 【中編に続く】
プロ野球レジェン堂
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