【注目2歳馬】アドマイヤマーズ産駒エンブロイダリーがレコード勝ち 鞍上が後ろを振り返る余裕も
森秀行厩舎の外国産馬が新馬戦連勝
土曜日の新潟2、3Rには新馬戦が組まれていたが、いずれも森秀行厩舎所属で、今年3月にアメリカで行われたOBSマーチセールで落札された即戦力の馬たちが結果を残した。 2Rの芝1400m戦を制したFrosted産駒ジャスパーディビネは25万5,000ドルで落札された馬。最終追い切りでは栗東坂路で4F49.9をマークして、今回のレースに挑んだ。 レースでは好スタートからすんなり先手を奪い、前半600mを34.5(12.3-10.8-11.4)で通過。3角で外から1番人気のカロローザが並びかけてきたが、最後は1馬身差をつけて勝利した。勝ちタイムは1:21.9だった。 Frosted産駒×森秀行厩舎×加藤和夫氏所有と言えば、昨年のCBC賞と北九州記念を制したジャスパークローネがいる。ジャスパーディビネも短距離路線での活躍が期待される。 3Rのダート1200m戦を勝利したのは、父Shancelotの初年度産駒エコロアゼル。こちらは21万5,000ドルで落札された。最終追い切りは栗東坂路で4F52.2をマークし、最後まで加速ラップで駆け上がった。 スタート後の芝ではあまり行き脚がつかなかったようにも映ったが、ダートに入るとスピードに乗り、内からハナを奪い切った。600m通過は35.0、直線に向いても後続の追い上げを許さず勝ちタイム1:12.7で駆け抜け、2馬身半差。ゴール前は流す余裕もあった。 国内外を問わずレース選択をしてくる森秀行厩舎という点で、今後どのようなローテーションを歩んでいくのかにも注目が集まる。 ライタープロフィール 三木俊幸 編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
三木俊幸