【注目2歳馬】アドマイヤマーズ産駒エンブロイダリーがレコード勝ち 鞍上が後ろを振り返る余裕も
単勝1.1倍の支持に応える
暑熱対策で、昼休みを設けるとともにレース開始時間も通常より約30分早くするという新たな試みがスタートした夏の新潟開催開幕週。水曜日から木曜日にかけて67.5mmの雨量を計測したが、水捌けもよく良馬場でオープニングレースを迎えた。 【レパードステークス2024 推奨馬】世代トップクラスの実力、騎手は過去10年で複勝率71.4%! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) その芝1800mの2歳未勝利戦では、アドマイヤマーズ産駒エンブロイダリーが1:45.5という好タイムで勝利。2歳レコードを0.9秒更新した。 レースは6頭立て、単勝1.1倍と圧倒的な支持を集めた。ゲートが開くと同時に伸び上がるようなスタートとなったが、スピードを生かしてすんなりハナへ。バッケンレコードが1馬身後ろの2番手でマークするも、マイペースを崩さず前半1000mは59.1(12.8-10.9-11.4-12.0-12.0)で通過。残り400m標識付近で軽く仕掛けられると、後続との差を広げた。 残り100mではC.ルメール騎手が振り返って後続の様子を確認する余裕があったほどで、結果2着に7馬身差をつけた。 6月2日の東京芝1600m新馬戦では、ミリオンローズと1/2馬身差の2着。稍重でラスト2F11.0-10.9とかなり速いラップが刻まれたなか、4角7番手から上がり最速33.2の末脚を繰り出したことから、敗れはしたものの能力を示していた。 2戦目の今回は前半から淀みのないペースでラスト2Fは11.0-11.7と減速したが、それでも圧勝。新馬戦がハイレベルであったことを証明するとともに、このメンバーでは力が違った。 開幕週は土曜メインの関越S(芝1800m、オープン)で1:44.0、日曜日の1Rに組まれた芝1400mの2歳未勝利戦でも1:20.6とレコードタイムが連発した超高速馬場。また、内を走った先行馬が有利な馬場状態だったということも考慮しなければならないが、デビュー戦の内容と今回の勝ち方を総合的にみても、さらに上の舞台での活躍を期待して良さそうだ。