「愛知にこどもホスピスを作りたい!」地元企業の心を動かした、親たちの願い
卵割りに挑戦したり、親と一緒に包丁で野菜を切ったり、楽しみながら料理に取り組む子供たち。そこには、「愛知こどもホスピスプロジェクト」が目指す、“やりたいこと”をかなえる子どもたちの姿が溢れていた。
「愛知こどもホスピスプロジェクト」安藤さんが注目したのは、我慢することも多い“きょうだい”が活躍する姿。「あの目見てください、すごくうれしそうじゃないですか?“きょうだいさん”がね、主役になれるから」と、家族みんなが楽しむ様子に嬉しさを滲ませた。
参加者から好反響を集めた今回のイベント。親たちからは、「この年代の子ができる経験があまりできないので、イベントを通していろんな経験をさせてもらえるのがありがたい」、「安心して参加できたのが本当によかったです。いつも食べない娘もけっこう食べています」など、さまざま声が寄せられた。
「お肉DEケーキ」を主催した『肉のスギモト』の杉本達哉社長は、「(愛知こどもホスピスプロジェクトは)素晴らしい活動ですし、必要な活動だと思った。こういった活動がもっと広がるきっかけになれば」と開催への思いを語った。
“病気の子ども”を真ん中に置くのではなく、みんなで輪になるという考えを主軸とする「こどもホスピス」。“助けてあげる”、”助けてもらう”という思いで一人一人が向き合うのではなく、スタッフも含めて“みんなで楽しむ”ということが大切なのだ。
現在、「愛知こどもホスピスプロジェクト」では、『こどもホスピス』の仮施設を募集中。寄付を募りつつ、まずは仮施設からスタートしたいという意向からだ。 「愛知こどもホスピスプロジェクト」を筆頭に、少しずつ協力の輪が広がり始めた『こどもホスピス』の設立。引き続き、地元の企業や人々の支援が必要とされている。