日本ガイシ、管理職の人事制度を見直し 年齢による処遇低下や役職定年を廃止
日本ガイシは19日、基幹職(管理職)の人事制度を2025年4月に見直すと発表した。ジョブディスクリプション(職務記述書)で明確化した職務に応じて等級を決め、年齢による処遇の低下や役職定年を廃止する。士気の維持や優秀な人材の確保につなげる。管理職の人事制度を改定するのは約20年ぶり。 見直しの対象になる管理職は1150人いる。従来は過去の貢献をベースに等級が決まり、58歳の役職定年後、定年の65歳まで士気を保つことが難しいなどの課題があった。今後は職務記述書により全職務を明確化し、職務に応じて等級を決める仕組みに改める。役職定年は廃止し、最長6年の役職任期制とする。 また、等級制度を複線化し、高度な専門知識の発揮に特化した等級やマネジメントに特化した等級を新設する。従来の社内公募に加え、社内スカウト制度も導入する。 同社は、2050年を見据えた「NGKグループビジョン」で、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)やデジタル関連への事業転換を進めている。 稲垣真弓常務執行役員(人材統括部所管)は「『変革の実現に重要なのは人材』との考えから、導入を決めた」と語った。