小池都知事定例会見12月9日(全文1)予算編成を来年度予算から大幅に変更
税制改正、島焼酎特区について
それから2つ目でございますけれども、これが税制改正の関係でございます。東京都が提案いたします規制緩和の要望で、島焼酎特区。これがきのう公表されました与党税制改正大綱に盛り込まれたということでのお知らせでございます。ちょっとご覧いただきますように、多摩・島嶼のきらりと光る宝物、たくさんあると。それを眠らせておくのはもったいないというふうに申し上げてきたところでございます。今回、町村会と連携して要望いたしましたのが、島焼酎特区でございまして、酒税法の規制緩和によって、多摩そして島嶼の島ですね。地域産品を生かしました焼酎の製造を可能にするというものでございます。 例えば青ヶ島村でございますが、地元産の青酎。青い焼酎で青酎ですね。この製造過程で最初の少しだけで出てくるのが初垂れ(はなたれ)という、「はなたれ」でも「初」と書きます。はなから何々というときの初ですね。そこから垂れると、初垂れ(はなたれ)というんですけれども、これがなんとアルコール度数60度でございますけれども、モルトですね。一種の原酒ということです。 これが非常に希少なものでありまして、そしてかつ、この地元でしか飲めないというのが、ある種の幻の焼酎感を出しておりまして、ブランド化が実現できるということでございます。で、また青ヶ島村のカルデラで、この幻の焼酎を飲みながら星を眺めるっていうのは、これはもう観光の観点からもね、産品を、その島で作られる産品を製造という物づくりですね。これを盛り上げるということで、日本の、当然の国内の観光客もそうでありますけれども、ちょっとしたPRの仕方によっては、遠く海外から青ヶ島村に行こう。それで初垂れ(はなたれ)を飲んでみようというような方が来られたら、これはもういいなというふうに思うわけでございます。 焼酎関連でいきますとこのほかにも檜原村のジャガイモをベースにしたもの、それから御蔵島ではヘンゴといったサトイモの産品があるのですけれども、これを使いました焼酎を、これも地元で少量製造することが可能になりまして、これによって檜原村ですから秋川渓谷とか御蔵島だとイルカウォッチング、それに焼酎を飲みながらということで、新たな観光資源に加わるということにつながるかと思います。 私も党税調の副会長を知事になるまでは務めておりましたので、各地のいろんな税制改正などは受けてまいった、そしてそれによっていろんな活動も、バックアップをする活動もしてきたわけでございますけれども、今回これが大綱にまで盛り込まれたところに至るまでは本当に多くの先生方、議員の方々にはお世話になりました。宮澤洋一税制調査会長であるとか、野田毅最高顧問ほか、党選出の国会議員の方々、都議会の方々も動かれておられました。こういったことで、今回の税制改正大綱への反映につながったものとこのように思います。 それから特区の関連で申し上げますと、先日の区域会議のほうでもまた地域でドローン特区を提案したところでございまして、今後とも特区などを活用した多摩、そして島嶼地域の振興にしっかりと貢献をしてまいりたいと考えています。ということで特区というよりは税制ですね。税制の観点から大綱に盛り込まれたというご報告でございます。 私のほうからご報告するのは今の2点であります。ではお返しします。 【連載】小池都知事定例会見12月9日 全文2へ続く