肉のハナマサもロピアもオーケーも...強豪スーパーが狙う『大阪』 人口・店舗数を分析すると見える理由 そしてスーパー戦国時代を生き残る「3つの戦略」とは
フードコンサルタントの池田恵里さんオススメの総菜
そうした状況で、それぞれのスーパーが力を入れる総菜について、フードコンサルタントの池田恵里さんに聞きました。 例えば「平和堂」は『手作りお好み焼(税込み430円)』。普通はみじん切りになってるようなキャベツが千切りでちゃんとボリュームがあって生地も柔らかくておすすめだということです。「ライフ」ではフランスパンで挟んでいるサンドイッチの『カスクート(税込み386円)』。パンに硬さも弾力もありつつ、中はふわふわで、チーズやベーコンが入っていて美味しいのだそう。 「阪急オアシス」は、アジアン弁当が充実していて、『パッタイ(税込み540円・特別店舗限定)』。脂っこくなりやすいところを脂っこくさせずに上手く調理しているのが特徴です。「万代」には名物と銘打っている『万代名物おいしい巻寿司(税込み321円)』があります。 総菜はそれぞれ、店内調理かセントラルキッチンかの違いがある上、セントラルキッチンでも機械化などでコストをかけているとクオリティが上がっているということです。
その充実してきているスーパーの総菜の質を、どこを見て選ぶべきなのか。それはズバリ『カツ丼』なのだそうです。カツ丼の卵は、溶き卵を使っているところもあれば、手間を省くために業者が作った加工卵を使っているところもあり、加工卵でも美味しいところはありますが、溶き卵の方が美味しいところが多いということで、そうしたところ違いが見えてくるということです。
生き残るのに重要な『小型化』と『プライベートブランド』
では次に、スーパー戦国時代を生き残るには何が必要か、についてです。総菜も大事ですが、他に2つのポイントがあります。 1つは『小型化』です。仕事帰りにパッと買いたい、駅前で少し良いものを買いたい、という需要が増えていて、これによりスーパーの形も変わるということで、小型店の数が年々増加しています。
そしてもう1つ、他のスーパーと差別化するために必要なのが、『プライベートブランド=独自商品』です。各社がこれもどんどん増やしていこうとしています。品揃えが同じであれば価格で勝負するしかないありませんが、価格競争に巻き込まれないようにするためには、このプライベートブランドが重要だということです。 例えば、イオングループの「まいばすけっと」は、商品の約半分がイオングループのプライベートブランド「トップバリュ」。ここに行かないと手に入らないものをどんどん増やしています。また「ライフ」も自然派プライベートブランド「ビオラル」シリーズが人気になっています。 一番の敵はネットスーパーだということで、そこと戦うスーパーの進化に今後も期待です。 (2024年6月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)